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< 扉の向こうに待つ世界へ > 中村一義は孤高のヴォーカリストだと以前から思っていた。 デビュー曲「永遠なるもの」を聴いたときから、彼の天性の歌声に驚き、 派手ではないが存在感のある人だなぁと思っていた。 ソロ時代には、「ジュビリー」、「1.2.3」、「キャノンボール」、「新世界」・・と、 曲ごとに、鮮やかに変化していくスタイルを貫いてきたが、突然ソロ活動を辞め、 100sという謎に包まれたバンドを始めたときには、正直とまどいを隠せなかった。 果たしてこのバンドで彼の新しい一面に出会うことになるのか、 それともこれまでと変わらないスタイルを貫きながらも、 更なるステップアップを目指すための道具がバンドなのか、 このファーストアルバムを聴くまではまったく想像がつかなかった。 制作期間1年を費やしたというだけあって、実にバラエティーに富み、なおかつ統一感のある。 まさに帯に書かれていた「ファーストにして、すでにベスト!」という、 大袈裟だなぁと笑いたくなるほどのキャッチフレーズにも、 思わずうなずいてしまう程の充実感が詰まったアルバムだ。 今作の一番のポイントは、21曲という、その曲の多さにあると思う。 多すぎかと思われるほどの曲を収録することによって、 より多くのバンドの側面をリスナーに見せることに成功している。 そして、何よりも飽きずに聴けるという、曲順のスムーズさが素晴らしい。 アップテンポなナンバーとスローなナンバーが交互に入ることにより、 メリハリがついた作品になっている。人気の高かった、 先行シングル「Honeycom.ware」は、意外や意外、真ん中のほうに入っている。 だがしかし、このアルバムは、しょっぱなからドガーンときているのだ。 曲の嵐が止む事はないのだ。まるで詩人か哲学者のような、説得力のある文章も、 素晴らしいギターロックサウンドに支えられて、魔法の言葉のように空から降ってくる。 人間の喜怒哀楽を超えた、未知なる感情と出会えるアルバム。 ボーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムの全ての楽器の化学反応が面白いほどに、 光輝いている、キラキラと眩しい一枚だ。 人生のお供におひとつ、どうぞ。
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| 中村一義(Vo.)、池田貴史(Key.)、町田昌弘(Gtr.)、小野眞一(Gtr.)、山口寛雄(Bs.)、玉田豊夢(Drs.)からなる6人組バンド、100s。出身地も音楽経験も異なる彼らが、ファースト・アルバムとして発表したのが『OZ』である。 ソロ活動をやめ、100sとしての活動を始めた中村一義の歌声が、キーボード、ギター、ベース、ドラムのサウンドによって、メンバーの結束を強め、さらにパワーアップしている。 制作期間1年を費やし、全21曲、70分以上収録というアルバムは、ロックからバラードまでを網羅していて、飽きずに聴くことができる。強い主張があるわけではないけれど、ひとつひとつの言葉が心に響く。 このCDを聴くと不思議な感覚になり、言葉では表せない感情がこみ上げてくる。その不思議な感覚こそが、中村一義の世界なのかもしれない。 ぜひ、中村一義の世界に浸ってみてください☆
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