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< モラトリアムに突き進むエネルギー > リアリティのある日常を描いた歌詞に、耳に馴染むキャッチーなメロディー。 エモーショナルに響く歌は衝動的で、心の葛藤をあるがままに表現している。 偽りのない等身大の自分を描き出す彼らの音楽は、 涙と汗を同時に流すような刺激的な音楽だ。 弾けるサウンドが印象的だった前作と比べ、 今回は歪んだギターと繊細なドラムの生み出す流れが実にスムーズだ。 中盤に位置する、M-4「桃色季節」では、アコギとエレギを使い分け、 激しさと柔らかさを同時に出したりもしている。 不思議な空気を醸し出すM-5「UFO」では、 いきなり「これは例えばの話し ダッサいシンガーの愚痴」という歌詞で始まり、 「成人用保育園のOffice」や、「この国の賞味期限も残りわずか」など、 容赦なく社会をバッサバッサと斬っていく詞の内容に、すがすがしさすら覚える。 前作で築き上げたサウンドをためらうことなく壊し、 再構築した全く新しい世界がここにはある。 変化を恐れず常にチャレンジし続ける彼らの姿には目を見張るものがある。 彼らの歌は、モラトリアムな感情をダイレクトに表現している。 だが、それは十代の若者だけのものではない。 きっと多くの人達が抱えている葛藤そのものだ。 これまで、流行りのパンクバンドのひとつだと思って敬遠していた人は、 是非今作に触れてみて欲しい。 溢れんばかりの情熱を持った二十代の彼らが一生懸命発信する歌がここにはある。
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