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ブリティッシュ・フォークは『深遠な世界』などと呼ばれるほど、隠れた 名作の宝庫といったイメージがありますが、それでも今では既に星の数 ほどの作品が発掘され、また本人達すら出したことを忘れているであろう 作品までCD化されたりしていて、マニアの凄さを思い知るところでも あります。 ここで紹介するペレリン(PERERIN)もそんな近年発掘された類の ブリティッシュ・フォークで、その中でもウェールズのグループです。 『ウェールズ』という地名すらまるで知らなかった私がはじめて聴いた ウェールズの音楽というのがこのペレリンで、こんなにも幽玄で美しい 音楽が存在するのか、といった感動を覚えた記憶があります。感動の あまりペレリンを聴いた直後、ウェールズまで旅行に行ってしまいました。 しかもツアーで。(ツアーで行くなっちゅうの) ウェールズというのはUK(ユナイテッド・キングダム)に属していながら、 英語ではなくウェールズ語を母国語としているそうで、その語感には 不思議な響きがあって、ブリティッシュ・ロックを聴き慣れたところに イタリアのプログレを初めて聴いて妙に新鮮に感じたのと同様に、 ウェールズ語というのも、とても新鮮な感動でした。 ヴォーカルは男女共どちらも実に味わい深くて、雰囲気がすごくいいん です。霧がかかったスノウドニアの山を響き渡るような不思議な音色は、 幻の名盤と呼ぶにふさわしい内容です。 A面の流れが特にすばらしく、後半にいくほど内容がどんどん良くなり、 ラストなんかは徳川埋蔵金発掘の時に御祓いをしていた山伏のような 迫力と神秘に満ちています。 フォークの人だけでなくプログレ/ハードロックの人も十分感動できる 内容だと誰かが言っていましたが、本当にそうだと思います。 逆にトラッドっぽさがほとんどないので、どフォーク・ファンの人には 受け入れにくいかもしれません。 これほどの水準の音楽が誰にもほとんど知られることなく隠されていたと いうのは驚くべきことです。 まさに、野に遺賢あり。 日本やアメリカ、ヨーロッパのディーラーたちによって、次々とこういう 音楽が発掘されてきましたが、まだまだ隠された音楽というのは残って いるのでしょうか。ハンス・ポコラに期待したいところですね。 このジャケットもまた良い雰囲気をしています。やっぱりLPで持って おきたくなる一枚です。そして手に入れた後は、きっと皆さんも ウェールズに行きたくなると思いますよ。フフフ。
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