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彼女はカリオカ / Joao Gilberto
1996.3.7 BOM-801 ¥ 1,890 (税込) CD
話から話へ / 彼女はカリオカ / かえる / 失われた希望 / ジョアン・マルセーロ / 街灯 / 宇宙飛行士(サンバ・ダ・ペルグンタ) / アカプルコ / ベサメ・ムーチョ / トロリー・ソング 


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「元祖」が繰り出す音楽ってすごいなあ、、、と、思います。
パンクにしろ、ジャズにしろ、ヒップホップにしろ、
創った本人たちにその気があるのか知りませんが、
どこをどう聴かせたい、という筋がものすごく通っている気がして、
聴いていて、圧倒的な説得力を感じずにはいられない事しばしばです。

ボサノヴァを、初めてギターで表現したとされる、この
ジョアン=ジルベルトもまた、そのひとり。
彼と言えば、とかく「イパネマの娘」をイメージして終わってしまう
ことがよくあり、とても残念です。
その「イパネマの娘」から7年後。
つまり、当時あれだけ流行ったボサノヴァもすっかり人気をおとし、
くわえて、ジョアン自身も離婚や指の不調により、人生の我慢時を迎えています。
このアルバムは、そんな中、ややふらふらになりながらメキシコに流れ、
周りから「哀れ」といわれるような生活の中、生み出されたのもの。
不遇のあまり、開き直ったんでしょうか、
このアルバムから、彼の生活の哀れさはみじんも感じません。
それどころか、生涯屈指の名盤を創ってしまいます。
一番の聴き所は、やはり彼の声とギターでしょう。
呟きにも思える彼の繊細な声に、ばっちりしなやかに沿う、
ギターのコード、リズムワーク。そしてそれを全面に押し出すアレンジ。
疲れた時は、ぼんやり聴け、気張れる時は、音の隅々まで聴いて鳥肌もの、、、
あらゆる状況に対応出来る逸盤でしょう。
日本ボサノヴァ評論界の重鎮、板橋純氏のライナーノーツも素敵です。
メロディの流麗さとか、演奏技術の複雑さだとか、
そういうものを超えた、「強さ」を、このアルバムからは感じます。
音楽が、欲しがっているもの、呼んでいるもの、
すべてこの元祖はこのアルバムで教えてくれています。

がろん南


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2005/7/29 GALLON
☆


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