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| このアルバムの、どっかの便所掃除用品で見たような、 西洋の絵本で見るような、 珍妙なアルバムジャケットがどうしても好きになれない。 なんだろう。 可愛いのに気味が悪いのだ。 いや怖いのかもしれない。 でも内容は大好きです。超オススメです (笑) 子供の頃に感じた不思議な感覚が思い出された。 家にあった可愛い西洋風味の人形。 昼間見るととても可愛いのに、夜中にポツンと部屋に転がっていたその人形を見たとき、強烈な恐怖感を覚えた。 無表情に転がるまばたき一つしないその 「可愛い人形」 に、強烈な違和感が走った。 メルヘン世界の毒とでも言おうか。 表情がグルグル変わるその世界の一瞬に見える 「無表情」 。 夢の舞台は、ちょっとした角度で毒のある舞台へ変わる。 イールズの音楽もそんな感じだ。 サウンドで夢とメルヘンを奏でて、言葉で毒を吐いている。 ピュアで限りなく色付いているのに、時折ちょっと無表情なのだ。 歌詞の内容は重いくせに、サウンドは口笛が吹けそうなほどに軽やかなものもある。 中心人物Eの描くドラマは、僕らが普段目にしている所とちょっと別の場所にあるな、と感じる。 世界を客観視して、ニヒルな笑顔を浮かべている、というかね。 けどそういう要素が、Eの歌声と、優しく紡がれているギターをさらに際立たせているんだと思う。 1曲目のちゃちなパレードの様なイントロから、 続いて静かに夜明けを告げるような繊細なギターが響いてきた瞬間、泣きそうになった。 とっっっっても優しいのだ、音が。 けど、なんかそれが嘘に感じる一瞬がある。 人それぞれの内側にある、ほんの少しの嘘の部分。 多分、イールズの表現している内側の音たちがその部分を刺激するのだ。 ズバリ、そこがイールズとこのアルバムの良さだと勝手に思っている。 人ってときどき、殻に篭りたいときって絶対存在するはずで、 そういうときこそ、こういう音が必要なんだって感じる。 殻に篭もりたい人はこのアルバムを持って篭もりましょう。 この一瞬の毒と優しさを盛って。 聴き終えてからまたアルバムジャケットを眺めてみると、 これ以上になく内容にハマッたアルバムジャケットだなと感じている僕がいる。 でも夜見ると、まだちょっと怖いんですけど (笑)
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