ここ数年のUSインディーロックで最もセンセーションを巻き起こしているバンドのひとつに挙げられるだろうディアフーフ。実際、彼らのまわりは常に絶賛の嵐で、特に同業者からの支持は凄まじいものがある。だけど僕個人としては、今までの作品にはどこか冷めたムードを感じてしまい、良いと思いながらもあまりのめりこめなかった。 だが、今回のアルバムは文句なし、本当にいい!前作の緻密に作りこまれたサウンドとは違って、彼らの演奏のダイナミズムを活かしたライブ感が溢れるサウンドが炸裂している。そしてサトミ・マツザキの子供のような声で歌われる、童謡のようにシンプルなメロディーも健在。しかもローファイでラフに聴こえるサウンド、シンプルに思えるアレンジも聴き込むと実はかなり練りこまれていることがわかる。「ビートルズからライトニング・ボルトまで、全てのポップミュージックフリークへ」というコピーもあながちおおげさではないかも。グッドメロディーと斬新なアレンジが詰まった、ふと気付くとリピートボタンを押してしまうようなスルメ的傑作。 そして『ザ・ランナーズ・フォー』というタイトルのとおり4人のメンバーが砂埃をあげながら全力疾走しているような勢いと気迫を感じさせる。だけどそんな中にもユーモアを忘れないのがこのバンドのいいところ。その走り方は「スプリンターのような」というよりもっといびつでチャーミングなものかもしれない、そう、「すごいよ!!マサルさん」のダバダバ走りのような。
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2005/10/4 JC
星無し
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