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| このCDは卑しいから、自分の卑しさを映し出す。 このCDはピュアすぎるから、自分の嘘を暴く。 「俺は狂っているぞ」 と吐き出し、 「じゃあ、お前は狂っていないのか?」 と尋ねてくる。 ああ、いったいどっちだったかと困惑する自分を尻目に、 最悪なロックは進行していく。 他人は自分を映す鏡とはよく言ったもので。 人と接することで、 自分のことが鮮明になっていくからこういうことが言われるのだろうと思う。 だとしたら、このCDも鏡だ。 ただし、純粋じゃない部分、 自分の偽りを映し出す鏡である。 死にかけでボロ雑巾のようなヴォーカルが上映する、 人間世界への怒り、苦しみ、悲痛、苦悩。 いや鏡に見えるこれは、感情の結晶体だ。 その磨かれすぎた断片は外側の世界を写す。 人間のバラバラになった感情。 剥き出しで裸のガラス。 汚く纏まりのないサウンド。 嘘偽りの無さすぎる全て。 それに光は乱反射して、 壊れた世界を照らすスポットになる。 コナゴナ二ナルマエノココロカガヤキ。 フツウニイキガデキルコトニカンシャスルホドノチッソクカン。 カート・コバーン以来の、ロックンロールに生死を委ねた男の、 まっすぐな垂れ流し言葉がここに。 教えてくれ、 これがロックンロールじゃないとしたら、 一体なにがロックンロールなんだ?
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