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< 君を照らすサーチライト > バーガーナッズ。 知る人ぞ、知る、彼らの音楽。 はじめて彼らの曲に触れたのは、テレビで、 M-4『Analyze』のPVを見たときだった。 とても美しい音楽だな、と思った。 普通のロックサウンドなのだけれど、とても綺麗に輝いて見えた。 その瞬間、体が、ゾクゾクとした。 彼らの音楽の何が好きかってうまく言えないのだけれど、 その当時、10代だった自分に確実に響いたのだ。 白でも黒でもなく、グレーな存在。 世の中にとって、自分とは何者で、どういう風に存在していればいいのか、 そんなことすら、漠然とわからず、ただ理由だけを知りたくて、 闇雲に自分自身を引っ掻き回していた、あの頃。 彼らの音楽は、そんな自分の傷口をゆっくりと治してくれようとしていた。 門田 匡陽の声は、とても優しくて、純粋無垢な少年のような、 まっすぐで痛々しい歌声だ。それ故に、受け止める自分も純粋な気持ちになれた。 バーガーナッズというバンドは、もう解散してしまった。 だから、彼らのこれからを見ることはもう出来ない。 新しい曲を聴くこともなければ、バンドの成長を見て楽しむことも出来ない。 しかし、彼らのバンドの化学反応は、このベストアルバムを聴けばわかるが、 とにかく素晴らしかったのだ。 もうこのアルバムでバーガーナッズというバンドは 完成していたのだ。 ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム。 そんな普遍的な楽器を、魔法のような道具として使う。 彼らの音には、言葉では言い表せない純粋な魔法が宿っている。 美しい。 まっすぐに、折れることなく、まっすぐに。 とにかく生まれてからまっすぐ、生きてきた人の歌だと思う。 だから、誰にでも共感できて、きっと響く歌なのだと思う。 こんなに優しいロックもあるんだ、っていう発見をしてほしい。 私と同じく、彼らの音楽に触れて、心休まる人が居ますように。 日常のグレーな部分を切り取った、暖かい歌。 あぁ、やめられない。彼らの歌から離れられない。 あぁ。そうか。彼らの歌は、日常そのものであり、 人間そのものであり、感情そのものなのだ。 だから、不器用で美しくて優しくて怒ってて・・・。 磨かれたガラス玉が反射する光のように、 彼らのサーチライトは人々を鮮やかに照らし出すのだ。 ベストという言葉がこれ程までに似合う一枚はない。
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