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軽やかな難解さというべきか。 ふわりとしたアルトの中に、さり気なく(じつはかなり)漂う難解さ。 しかし、スマートで飄々とした彼のスタイルから我々が受け取るのは、不思議な心地よさ。 ときに、かなりの辛辣さも交えて中空に放たれるアルトのサウンドだが、その語り口の軽妙さゆえ、さしてリアルタイムで受ける印象は、強烈ではないかもしれない。 「なるほど、そういうものかなぁ」程度のもの。 しかし、この彼の鋭いユーモアは、「親父と冷酒」ではないが、後になって効いてくるのだ。 そっけない中にも、さりげなく含蓄を混ぜる語り口はリー・コニッツを思わせ、謎が多いくせに、ついつい耳をそばだててしまう音の力の強さは、オーネット・コールマンやエリック・ドルフィーにも共通する音の磁力がある。 1993,94年にアケタの店で行われた演奏を収録したライブ盤。 ちなみに、ジャケットの版画は松風鉱一氏の母上、故・松風たかさんの作品。
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