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名は体を現すというが、まさにその通り。 『ウォーム・ウッズ』。 良いタイトルだと思う。 タイトルが内容をあらわしている。 このアルバムに一貫しているトーンは、暖かさ。 個人的には、『リラックス・ウッズ』というタイトルでも良いんじゃないかと思う。 リラックスした心地の良い演奏と、暖炉の前に犬といっしょに横になっているウッズの姿が、そのまま名は体を現すと思うからだ。 でも、ちょっと語呂が悪いか。 もちろん、すべての曲がリラックスした内容ではない。 ウッズらしく、熱くヒートアップするチューンだってある。 しかし、全体的な雰囲気は、あくまで肩の力を抜いてリラックスしているウッズ。 リラックスしたウッズからあふれ出る歌心も見逃せない。 卓越したテクニックの持ち主ゆえ、楽器のコントロールも完璧。淀みなく、あくまで滑らかに、魅惑的なフレーズが次から次へと出てくるのだ。 このアルバムのもう一つの良さは、選曲もある。 《イン・ユア・オウン・スイート・ウェイ》に始まり、《イージー・リビング》、《アイ・ラブ・ユー》と繋がる。 個人的に好きな曲のオンパレードだということもあり、非常に好ましい曲順だが、力一杯力んで吹くようなタイプの曲でもないところからも、エモーショナル過ぎない、ウッズの好演を楽しめる。 全曲ではないが、このアルバムの中の演奏は、『フィル・トークス・ウィズ・クイル』と同日に録音されたものだ。 共演者のジーン・クイルは、彼と同じくアルト奏者。 そして、彼に負けず劣らずエモーショナルなプレイを繰り広げるアルト奏者でもある。 『フィル・トークス・ウィズ・クイル』は、この二人が、がっぷり4つに組んだ熱いアルト・バトルのアルバムだ(もちろんバトルだけではなく、きちんとアレンジも施されており、ただ単に騒がしい内容ではない)。 こちらのウッズのプレイも素晴らしいが、ジーン・クイルの抜けた『ウォーム・ウッズ』においては、張り合う相手がいなくなった分、リラックスしながら、あくまでマイペースでアルトを吹いている。 彼ぐらい実力のあるサックス奏者だと、実力のすべてを出し切る演奏よりも、リラックスした気分で、8割ぐらいの力加減で演奏してくれたほうが、聴き手としては疲れないし、お腹いっぱいにならないで済むのかも。
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