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| ルーマニアの小さな村のジプシーバンドを取り上げたドキュメンタリー。普通ジプシーバンドといえばギター・バイオリン・アコーディオンなどが使われるが、この村のバンドはブラスバンドである。この村に立ち寄ったあるドイツ人はこのブラスバンドに魅せられ、この音楽を世界に発信しようと考え、レコーディングを行い興行を打っていく。結果このバンドは世界各国でのライブを成功させ、評価を受けるのだが、似たような例ではバリ島のケチャが思い出される。 もともと土着の宗教的儀礼であったケチャはドイツ人の画家ヴァルター・シュピースによって舞台劇的側面が付加され、観光客向けとしての今のケチャのスタイルに成っていくのである。ともに土着の音楽がヨーロッパ人に見出され西洋社会へ紹介されて金銭的、興行業的に成功を収めるという例である。そこにある芸術性、エンターテインメント性、新規性などを評価する”視点”は常にヨーロッパにあり、コロンブスのアメリカ大陸”発見”と同じ構造である。でもたのしいものはたのしいのだ!
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