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愛と絶望の《マイ・ファニー・ヴァレンタイン》。 『クッキン』のときのミュートではなく、オープンミュートで吹くマイルスの《マイ・ファニー》はどこまでも暗く、深い。 どこをどうしたら、一介のラブソングに過ぎなかった曲をここまで深遠な音空間へと昇華させることが出来るのだろう。 エキサイティングな『フォア・アンド・モア』のライブと同日録音の音源だが、『フォア・アンド・モア』はエキサイティングな演奏、この『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』はバラード中心のスタティックな演奏を中心に選曲、編集されている。 この対比は、さながら陽と陰、光と闇を思わせる。 タイトル曲の演奏から感じる、悲しみを通り越したやるせなさは、マル・ウォルドロンとジャッキー・マクリーンの《レフト・アローン》の比ではない。
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