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| 7年経った。 僕が洋楽を聴くきっかけを作ってくれたアルバムを初めて聴いてからの歳月。 7年ってのは中学生が、社会人になっちゃうくらいの結構な月日であるのに、 その結構な月日が経過しようが、 僕が生まれる前からバンドをやってようが、 お構いなしでまだまだ進化を続けるロックバンドがいる。 レッド・ホット・チリ・ペッパーズの 「Stadium Arcadium」 。 デビューから20年余りが経過したバンドの最新アルバム。 ベテランのなせる業か、 豊富なアイデアが満遍なく詰め込まれた快作だ。 スタンダードなロックスタイルの 「Dani California」 、 「Make You Feel Better」 ハードテイストな 「21st Century」 、 「Readymade」 メロウ・ナンバー 「Snow (Hey Oh)」 、 「Stadium Arcadium」 、 「Desecration Smile」 ファンクよりなものが好みなら 「Charlie」 、 「Hump De Bump」 、「Tell Me Baby」 を聴けばいい。 2枚組みだから当然といえば当然なのだが、 曲のバリエーションが非常に多く、 一気に聴き通すと疲れてしまうアルバムかもしれない。 でもこの1枚は、 聴けば聴くほど味わい、その深みがわかるものだと思うので、 疲れて聴かなくなる人には、もったいないと言ってあげたい。 例えば20人にこのアルバムで、 1番好きな曲はどれかと聞けば全員違うものを選びそうなほど、 それぞれのクオリティーが高い。 新しい作品を出すたびにアイデアが枯渇していくのはアーティストの宿命みたいなものだが、 彼らはそんなものとは無縁のようだ。 むしろ味わいを増し、深化を続けているから驚きである。 ちなみに僕が1番好きなのは 「Wet Sand」 という曲。 アンソニーの唄心、 ジョンの変幻自在のギター、 上り詰めていくフリーのベース、 全ての背骨となるチャドのドラムが詰まっている。 特にこの曲のジョンのギターに感動できない人は、 ちょっと耳が変なんじゃないかって思ってしまう。 それくらいの凄みがある。 演奏が凄い。 いや、アンサンブルが凄い。 人によって彼らの凄いと感じる部分は様々だろうが、 僕が思う彼らの凄いところはその音楽へのあくなき探究心だ。 デビュー当時にファンクとロックを高次元で融合させようと考えたのも、 このアルバムが発する 「深み」 も、音楽の可能性を信じ、 それを真剣に追う姿勢を持っているからこそだ。 いまだにそんな純粋な気持ちで取り組んでいる、 デビュー20年目のロックバンドが他にいるだろうか? 僕にはあまり思いあたらないが。 進化し、深化する彼ら独自のオリジナルロック。 その進化過程が僕がじじいになっていくと同時に、 この世界でそれが起こっているということが嬉しくてたまらない。 彼らがまだ生きている、 そんな時代に生まれて幸運に思う。
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