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梅雨明けの、でもまだ曇っている空に、 突き抜けるような晴れの音楽ひとつ。 パンクバンド・サムシングコーポレイトのフロントマン、 アンドリュー・マクマホンのソロプロジェクト、ジャックス・マネキン。 そのアルバム、 「Everything In Transit」 がかなり良い。 ジャンルで括ると、ピアノロックとか、エモとかになるのだろうが、 1度聴けば、「ジャンルは何?」 とか、 そんなことどーでもよくなってしまうほどのパワーを備えている良盤だ。 梅雨空のような哀の感情を含みながら、 晴れわたる爽快さを展開するピアノ。 そしてなにより、アンドリュー・マクマホンの歌声。 僕の個人的な意見ではあるが、 こういうエモーショナルな音楽では 「アイウエオ」の母音の唄い方がいかに上手く、 同時に心に響くかで良し悪しが決まるもんだと思う。 2曲目 「The Mixed Tape」 の「アーアアァー 」 や、 4曲目 「I'm Ready」 の「アイム、レディィーーィィ」 、 5曲目 「La La Lie」 の「ラ・ラ・ラァーーーィ」 など、 アンドリューのそれは秀逸だ。 「アイウエオ」 の5文字だけでこのアルバムを唄っても、 人を感動させられるんじゃないかっていうくらいのパワーを持っている。 感情を思い切り外に出しているからなんだろう。 曇り空を打ち抜くメランコリーと、 1番純粋な部分を刺激してやまないメロディーと歌声。 音楽でも何でも、 まず気持ちを外に出すことが大事だと、 アンドリュー・マクマホンは言っているような気がした。 ジャックス・マネキンを聞きながら雨の道を歩くとき、 雨が地面を叩く音は聞こえない。 そんな気のせい達のなかで、 空はとても晴れているような気がした。
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