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<< 強 靱 な る 愛 >> 職場の上司がニューヨークへ家族で旅行に行くという。それを本人の 口から聞いたとき、思わず、 「なんで、そんな悪徳都市バビロンにお金を出してまでいくんですか?」 とつい口にしてしまった。 10年前の自分なら、 「へーそれは、うらやましい。」などと言ったことだろうと思う。 以前の感覚であればニューヨークと言えば、希望と可能性のエネルギーに あふれたパワースポットのように感じていたからだと思うが、 今は、年老いて、思想も枯れてしまった土地のように感じてしまう。 「せめて、グランドゼロに行き合掌してお経くらいあげてきてくださいよ。」 と行ったこともないくせに、私は上司に言ってしまった。 上司は子どもにせがまれて、仕方なくいくんだというような内容の言葉を かえしてきた。 私がニューヨークに対してこんな風な感じた方になってしまったのは、 あきらかに私が変わってしまったからだろうと思う。 ニューヨークだけでなく、都市というものに、魅力を感じなくなったから だろう。都市だけでなく、ただ人間が機能的に便利なためだけに 生み出してきたもものには、何も感じなくなってしまったのだろうと思う。 そうではないものには、生み出されたそのものの中に精神性の輝きが、 たとえ、ごつごつした機械からでも感じるときがある。その物質そのものに 心が植えられ、そのもの自体が息づいているからだと思う。 闇の中から一筋の光が淡く光り、黄金の朝をむかえる。 牛さんがもーと鳴き、とりさんたちもいっせいにさえずりはじめる。 そんな風に何も変わりなく、はじまる朝は、田舎に行かないとなかなか 味わえない。そこにあるものは、なんだか、すべてものが意志をもって いるように感じる。草に輝く、朝露や自然ものだけでなく、機械や石ころ でさえ、それぞれが心をもっているように感じてしまう。 ニューヨークといえば、どうしてもあの悲劇を思い出す。 もしも、あの悲劇のときに、ニューヨークが報復という方法をとらずに、 人と人は、「YOU & I」ではなく、「I & I」なんだ。 すべての人はつながっているんだよ。それが、「ONE LOVE」の精神で あるという立場で全身全霊をかけた愛を伝えるコミニュケーションで、 たちむかったら、どうなっただろうと夢想する。愛のお手本を見せて くれたら、世界はどう感じただろう? ジャマイカン、ジュニアケリーの「フェイス」を聞いていると、そんな ことを思い起こさせる。 暗闇の日々、災難の川を乗り越える愛がこの世に必要だととコーラス されるこの曲は、日々を生きる強靱な強さ(愛)を詩っている。
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