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刻みの凄み。 このギタリスト、リズムを刻むだけです。 コードをカッティングで、ちゃっちゃっちゃ、って。 この刻みが、カウント・ベイシー楽団にゴキゲンなノリをもたらしたわけだけれども、リーダー作では彼のソロ聞けるのかな?と思いきや、こちらでも刻むだけ。 しかし、刻み以外の一切を捨て去り、刻みだけに徹した男の凄みはスゴイ。 ギターという楽器は、いろいろな奏法に対応できる引き出しの広い楽器だが、フレディ・グリーンという男は、ギターに「刻み」の要素だけを求めた。 他の要素はすべて捨て去った。 自分を「刻み男」と位置づけた。 そういう男は強い。 演奏をグルーヴさせることだけに専念し、「たまにはソロとろーかなぁ」なんて色気は露ほどみせないストイックさ。刻みに迷いがない。 盟友ミルト・ヒントンのベース、ジョー・ジョーンズのドラムスとのコンビネーションは息もバッチリ。 彼らの繰り出す一泊は、悠久の時間。 拍と拍の間に無限のスペースが広がる。 ほがらかで、リラックスして、柔らかくて、じわじわと次第に内部から突き上げてくるようなグルーヴ。 この温かみは、刻みに徹した職人ギター男しか出せないものだ。 刻み男、唯一のリーダー作だ。
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