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この時期のコルトレーンが好きだ。 既に、エルヴィン、マッコイ、ギャリソンという黄金のカルテットを形成し、自身の濃密な音楽を築き上げていたにもかかわらず、表現者としての彼はこれに満足しなかった。 もっともっと高みに! もっともっとすっげーことやりてーぜ! この欲求が先立ち、おそらく、音楽的な正確な着地点は見えないまま突進、とにかく俺はなんかやらねば!というエネルギーが、この音楽を作らせた。 おそらく、いままで築き上げてきた何かを捨てようとするコルトレーン。 捨てた以上の何かもっと大きなものを手に入れようとする並々ならぬ意欲。 この前進欲求を見習いたい。 なぜなら、今まで築き上げてきたことを壊す、捨てる行為は想像以上にエネルギーと痛みを伴うからだ。 それは、創作の苦しみのみならず、人を傷つけてしまう、大切な人を失ってしまうかもしれないというリスクも伴う。 自身の創作意欲だけが先立ち、気がつくと信頼していた人を失ってしまうこともある。 実際、コルトレーン自身、自分の右腕とでもいうべきエルヴィンとマッコイを直後に失う。 しかし、それでも前進をやめなかったコルトレーン。 やがて、ファラオ、アリス、アリという新しい盟友を得、さらにコルトレーンは新たな境地へとたどり着くことになる。
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