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コントラバンドという名前のグループは沢山ありますが、このコントラ バンドは70年代の英国フィメール・フォーク・ロック・グループです。 美しい歌声の女性シンガー、メイ・マッケンナを擁していることでも 有名な彼ら唯一の作品で、74年という年代ながらあまり古さを感じさせ ない、ゴージャスな雰囲気のサウンドは、とてもデビュー・アルバムとは 思えない水準の内容です。 フィメール・ヴォーカルを擁するフォーク・グループの中でも、かなり 聴きやすい作風なので、広く一般の人にも受け入れられそうで、他にも ハード・ロックやプログレの世界から、こちらに来られた方への、 入門盤でもあります。 全編にわたって、ドラムスがちゃんと入っているのもロック・ファンには 見逃せないポイントで、さらに流麗なストリングスがアルバムに艶を 添えているあたりは、ウェールズあたりの偏狭フォークが好きな幻想 マニアの方の琴線にも触れることでしょう。 メイ・マッケンナは当時18才。この若さならではの瑞々しさだけではなく、 実に表情豊かです。でも、必ず『18歳とは思えない』という枕言葉が つきまといます。わが国では「ギャル」だの『ガールズ』だのと呼ばれる 年齢だと思うと、『フィメール』や『女性ヴォーカル』と呼ぶのは ちょっと違和感がなくは無いです。 アルバムを発表時のクリア・ブルー・スカイ(Clear Blue Sky)の3人と 同世代だと思うとなかなか微妙なものがあります。スポーツもそうですが、 本当に才能がある人はこの年齢までに頭角を表すものなのでしょうか。 ヴォーカルの若さ以外の目玉は、A-3のローズマリー・ハードマン (Rosemary Hardman)のカバー。改めてこの曲の美しさを再認識させ られます。 オリジナルは、ヴィンテージもののワインのようで、威厳と風格が 漂っていて私なんかには渋すぎてダメでしたが、こちらはボジョレーの ように気楽に誰でも楽しめるそんな感じに仕上がりです。 ブリティッシュ・フォークのくせに厳しさが殆どないので、キャッチー 過ぎないスレスレのポップさではありますが、それでも本当に聴き 易いです。 B面でもカバーを何曲かやっていますが、更に親しみ易く、 スプリガンス(SPRIGUNS)の後期のようですね。 女性ヴォーカルとの相性はフルートが一番だと思いますが、 このアルバムを聴くと、ストリングスも悪くないなと思うのであります。
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