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どちらかと言えばマイナーであろうこのオーディエンスなんかを聴くと、 70年代ブリティッシュ・ロックの底力を見せつけられた気分になります。 とにかくこの時代は奥が深く層が厚い! この作品は2ndに当たりますが、ここで披露してくれるのは、一言では 言い表せない不思議なサウンドで、一聴した限りでは、ジェスロ・タル (JETHRO TULL)のイアン・アンダースン(Ian Anderson)を思わせる ダミ声のヴォーカルがいかにも日本人に敬遠されそうなのに、聴けば 聴くほどにその奥深さに引き込まれる、そんな作品です。 ジャケット通りの牧歌的な部分がベースのようでいながら、アングラ ならではの妙な質感と暗さは、もうこの時期のイギリスでしか生み出さ れなかったであろうと断言できるものです。他のグループがどんなに 頑張ってコピーしても出せない特別の雰囲気が全体に漂っています。 ところどころ明るい感じの展開も見せてくれますが、それでも決して 軽くはならないあたりは、耳年増のプログレ・ファンを腹の底から 唸らせるものでしょう。 A-1の石に躓いたようなイントロに『なんじゃ〜?こりゃ!もっと カッコイイのにしておくれよ・・』と、言いたくなりますが、その辺りは ハイ・タイド(HIGH TIDE)の2nd同様、イントロでカッコつけなくても 曲は十分凄いんだぞ、というお手本のような作品なのです。 真夜中の暗闇で鳴り響くかのような暗黒のベース・ライン。そして、 冷たい夜風のごときアコースティック・ギター! 全てが一体化しています。 更に、その暗黒に差し込む光が、まるで青白い炎のようで、ブラスを バックに淡々と歌いあげる妙なムードは一度ハマったら抜け出せません。 曲が進行するにつれ、どんどん不気味さを増していき、ブラスとフルート、 そしてそれにアコースティック・ギターが絡みつく展開は、かの キャタピラ(CATAPILLA)に匹敵するテンションです。 『プログレ』に括られはしますが、ヘヴィなリズムは、ハード・ロック・ ファンにも全く問題なく受け入れられる事と思います。 B面もアングラです。気持ちいいくらいアングラです。 コード進行が独特なのか、本当にジャケット通りの迷宮に脱帽です。
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