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ホエン・ゼア・アー・グレイ・スカイズ / レッド・ガーランド
2007.10.17 UCCO-5120 ¥ 1,800 (税込) CD
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レッド・ガーランドは「ジャズ・ピアノの至宝」だ。

50年代の”幸せな”モダン・ジャズ全盛期を象徴するかのような、正に「花も実もある」プレイスタイルは、聴いて一発で「あ、カッコイイJAZZピアノだね」と、誰が聴いてもハッキリと印象に残る素晴らしいものであった。ゴキゲンなグルーヴを醸し出すブロック・コード。「宝石を転がすよう」と形容される右手の清楚なアドリブ・ライン。マイルス・デイヴィスの初期クインテットの例を出すまでもなく、彼のピアノが入ると場が華やぎ、バンドの演奏そのものが格調高いものに生まれ変わった。

そんな豊かな才能と確かなテクニックを持っていたガーランドだが、50年代のハード・バップ・ブームの終焉と共に、次第にシーンから遠ざかってしまう。このアルバムは1960年録音の、PRESTIGEでの最後のリーダー作。

トリオ編成でバラードやミドル・テンポ以下のスタンダード曲をしみじみ聴かせてくれる、ガーランドの作品の中でもちょっと気色の違う憂いが漂う作品。個人的には50年代の”バリバリ”に弾きまくってハッピーなフィーリングを振りまくガーランドは言うまでもなく最高だと思うが、このアルバムならではの、どこか秋の曇り空を思わせるようなしんみりした空気もまた格別。

冒頭の「サニーボーイ」での静かに語りかけるようなピアノや、古いスタンダード・ナンバー「聖ジェームス病院」での、哀しさを秘めた小粋なプレイ、そしてまるで上質な恋愛映画のようなラスト・ナンバー「煙が目に染みる」まで、静かに溢れる気品に思わずウットリしてしまう。決してジャズ史を揺るがすような名盤、傑作の類ではないが、多くの人の心に「いいね」というささやかな幸せをきっと芽生えさせる作品だと思う。実際に私はこのアルバムを聴いて、ガーランドそのものがグッと好きになった。


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2007/12/27 高良俊礼
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ShinSeiDou @TOWER.JP

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