|
|
1人がレコメンドしています |
自分もレコメンドを書く |
|
| Recommend!! | ||
|
アマチュア時代から、パーカーを熱心にコピーしてコピーしてコピーしまくって、その猛練習の末に単なるエピゴーネンに収まらない個性をも身に付け、ハード・バップを代表するアルト奏者の一人となったフィル・ウッズ。 明るく澄み切った音色と、スイスイと淀みなく流れる軽快なアドリブ・ラインに、ほどよい”泣き”の哀愁がまぶされている彼の演奏は、心の琴線を刺激する。 「ウッドロア」は、彼が個性を確立したちょうどその時期にリリースした、1955年の作品。アップ・テンポの曲もスローなバラードも、非の打ち所のない見事なテクニックで吹き切るウッズのプレイも、ジョン・ウィリアムス以下サイドマン達のプレイも実に巧い。 結構音数多めなピアノでウッズを鼓舞するジョン・ウィリアムスのピアノと、決して乱れない落ち着いたプレイで土台を支えるコティック、スタビュラスのコンビの静かに熱い特徴あるバッキングの中を、24歳若きウッズのフレーズが伸び伸びと駆け巡る。 ウッズの演奏は本当にソツがない。多分同時期に活躍したアルト奏者の中でも群を抜くテクニックと、楽器コントロールの正確さを持っていると思うが、やっぱり当たり前に「聴き手を感動させるためのテクニック」だなと感じる。ただ機械的に性格だったり手数が多かったりするのではなく、「そのフレーズを最もカッコ良く演奏するのに必要なテクニック」なのだ。 例えばタイトル曲の「ウッドロア」。テーマからアドリブに入った瞬間にギア・チェンジがかかったかのように繰り出されるバップ・フレーズのてんこ盛りは明らかにこの曲の”聴きどころ”だし、続くバラードの「フォーリング・イン・ラヴ・オール・オーヴァー・アゲイン」でも、最初から最後まで、ひたすら美しいフレーズに聴き惚れているうちに感動的なエンディングと、アルトの演奏と、全体の組み立ての両方で聴かせる。 続く「ビー・マイ・ラヴ」なんかもう哀愁というフィーリングの洪水で、ロリンズで有名な「スローボート・トゥ・チャイナ」そして「ゲット・ハッピー」では、感極まってがむしゃらに吹きまくっているウッズ怒濤のアドリブが、理屈抜きで興奮させてくれる。 テクニックとフィーリングがバランス良く際立った、ウッズ初期の傑作「ウッドロア」。サックスの痛快なアドリブを、とにかく聴いてみたい人は、コレでグッときてみよう。
|
|
|
|
|
|
|
|
(C)Copyright 2002. All rights reserved by RespectMusicJapan webmaster@recosell.com |