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70年代ブリティッシュ・ロック成熟期の74年にデビューした空前の スーパー・グループの1stアルバムです。 フリー在籍中は渋く渋くキメていたポール・ロジャースが、これだけ ド派手な展開をするとは、当時の人たちはさぞかし驚いた事と思います。 この印象的なジャケットも一度見たら忘れられないもので、この手の シンプル印象派ジャケの走りではないでしょうか。しかもこのジャケも ヒプノシスだったのは、ちょっと意外です。 ジャケはシンプルでも、内容は超華やか。ポール・ロジャースが一番 輝いていた瞬間と言って良いでしょう。 よく言われてきたことですが、A-1では本当にドラムスがもたついて います。サイモン・カークってフリーの時代にはこんなにもたついて いなかったのですが、ここでは異常にもたついています。 故意なのか?と思うほどです。 でも、この『もたつき』を差引いても、この頃の彼らは完全に時代を 掌握していました。デビュー作ならではのいきおいを感じます。 ジメジメ感は全くなくとにかくド派手に展開します。それでも決して 軽くはなっていないのが流石で、後々まで彼らを代表するナンバーとして、 歌い継がれるだけあって、勢いだけで一気に最後まで行くのです。 特にポール・ロジャースの『笑わせんな』(って聴こえる)掛け声から 始まるギター・ソロの躍動感は凄いです。これぞハード・ロックの醍醐味、 所謂『歌ってしまう、ギター・ソロ』です。 また、どうしてもB級なにおいが滲み出てしまうハードな曲に比べ、 バラッドになると一級品で、ロジャースの歌声の懐の深さを感じさせ られるところです。バラッドもゴージャスです。 さらにA-3には、モット・ザ・フープル(MOTT THE HOOPLE)のカバー曲 『レディー・フォー・ラブ』を収録していますが、本来地味な曲である この曲すら、ロジャースに掛かると、フリー時代とは異なって、何を 歌わせても金ピカな感じに仕上げてくるので不思議です。もっとも、 この曲に関して言わせてもらえば、個人的には、モットのオリジナルの 方が渋くて好きではありますが。 内ジャケのライヴ・ショットもまたカッコイイ! でも、若者が見るとヘヴィ・メタみたいに見えちゃうかもしれません。
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