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2005年02月28日
Becomes The Soft.Lightes / The Incredible Moses Leroy
エレクトロニック・ポップユニット、ザ・インクレティブル・モーゼス・リロイの日本デビュー盤。個人的に、ザ・ポスタル・サービスなどと並べて、エレ・ポップの偉人の一席に加えたいユニットである。
この The Incredible Moses Leroy という名前はサンティアゴに拠点を置いて活動をしているロン・ファウンテンベリーて人の別名でもありユニット名でもある。彼の曽祖父の名モーゼス・リロイと、ロン自身が愛しているコミックの要素を合わせてユニット名を考えたらしい。
僕はエレクトロ・ポップというとプログラミングに凝りすぎて肥大化してしまって聴きづらい、不健全なものが多いと勝手に印象付けていた。大抵のプログラミングのサウンドはどうしても少しは無機質に聴こえ、そこに人肌の温かさを感じることは難しいから。
ところがこのユニットの生み出すモノは違った。非常に健全。というのが第一印象だった。それは全てがとてもナチュラルなものに思えたからだ。一つ一つの音の位置に、そこにその音があることが自然だと感じることができ、構えて聴いていた自分の肩の力が抜けていくのがわかる。そして、生み出され紡がれる音たちが一束にまとめられ、柔らかく耳に入り込んでくる。それ以上に柔らかく入り込んでくるロンの半透明な声は聴くものを軟風に乗せるように美しく響き、肩の力、ストレスを蒸発させていく。人肌の暖かみも含んだ優しい魔法の声だ。
この夜空に輝き全てを包むオーロラのようなサウンドは夢のような浮遊感を放ちながら全てのものを包み込んでゆく。
(なぜ僕はこんなに孤独なの?) と囁く2曲目の 「Everybody's Getting Down」 、
チボ・マットの羽鳥美保が参加した、「The Color Of Sky - (featuring Miho Hatori)」 、
オズの魔法使いが題材になっている 「COUNTRY ROBOT / A LETTER TO DOROTHY」 、
(この地球に愛ほどステキなものはない) と歌い上げる 「L.O.V.E.」 、
そして 「THE 4A」 といった曲の優しい浮遊感は特に群を抜いている。こういったものを生み出せるこのユニットはそういるものではない。
不思議と力が抜け、それとともに何か栄養を注がれる気分になるアルバム。聴けば水を与えられた植物のように潤うことができるはずだ。全ての疲れている現代人に贈られた、珠玉のリラクシィ。柔らかいソファーに身を沈め、陽の光を浴びながら、読書でもしながら聴きたい良盤だ。
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2005年02月27日
In Your Face TV DVD vol.1 / Various Artists
アメリカ西海岸サンディエゴを中心にカリフォルニア州で毎週放映されているPunk Rock Music中心の人気インディー系音楽情報TVショウ!
今までにNOFX、AFI、BLINK182、MXPXなど多数のバンドが出演し、最新のビデオクリップとJackassばりのおバカ映像を織り交ぜながら作り上げられる南カリフォルニアンスタイル(So-Cal Style)のアゲアゲ番組。
そんなExtreme SportsにMusic・Street Fashionなどの最新情報がCheck出来る「in your face tv」が反響のあったベストシーンにニュービデオ・クリップを追加収録し1本にまとめあげたベスト盤DVDで登場。アドレナリン全開の45分。原田正規プロのサーフ・スケート映像や610-changのスケート映像なども収録。
収録アーティスト
1. Treble Charger
2. Slick Shoes
3. Gob
4. Means To An End
5. Clutch77
6. Escape Engine
7. Thinking Aloud
8. Dolado Gold
9. No Gain
10. The Classified
11. Tsunami Bomb
12. The Transit War
特別参加アーティスト
SUM41
No Motiv
New Found Glory
アヴリル・ラヴィーンもTreble Chargerのビデオ・クリップに登場!!
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2005年02月26日
Fosbury / Tahiti 80
海辺に置かれたラジオから流れる、お洒落フレンチポップス・・
それがこれまでのタヒチ80のイメージ。それが今回、真夜中のクラブで
ノリノリのDJが踊りながらかけてるディスコサウンドに大変身していたので驚いた。
外部プロデューサーとして、Neal Pogue (Outkast他)、
Serban Ghenea (N.E.R.D.、Neptunes他)と豪華な方々が名前を連ねてます。
アルバムを聴けば、なるほど、確かにこれまでと違った彼らの世界観が広がる一枚。
古臭いような70年代風ディスコチューンなんかも入ってるけれど、
それにあのけだるく甘ったるいボーカルが乗っちゃうと、
洗練されたフレンチポップスに聞こえなくもないから不思議なものだ。
今流行のエレクトロクラッシュ風の音楽とは、また違ったディスコサウンドだが、
あえてその昔懐かしい感じのサウンドを再利用して、
新たなタヒチ80の世界観を模索している感じが何ともニヤリとしてしまう。
相当音楽通じゃないと、このアルバムの新しさみたいなものは
理解できないんじゃないかと思ってしまう。私はまだまだ通には程遠いので、
あまり理解できてはいないが、このアルバムがなんだかとてつもなくカッコよくて
すごい名盤なんじゃないか、という匂いだけは異様にプンプンしてくる。
一回聴いたぐらいじゃわからないなぁ。だから、二度三度聴きたくなる。
きっと何年も聞き続けるんだろうな・・このアルバムは。
PUZZLEが夏盤なら、これは冬盤。
最高にクールな一枚をありがとう、タヒチ80。
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2005年02月25日
VAGABONDAGGIO(放浪) / TABLATURA
家の中から鍵をかける。トランクを押し入れの奥にしまう。
こたつを出してスイッチを入れる。
パスポートは?よし、ない。
旅費は?よし、ない。
ハッハッハッ、これで出かけられないぞ。どこにも!!
と、安心していてもこのアルバムを聞いたら最後。
旅に出かけてしまうのだ。
光の国のランプの灯り。土の国の香辛料の香り。
酒の国の美女の踊り。刺繍の国のマントの縁取り。
心の靴がいい感じで擦り切れた頃、旅から戻ってる。
そしてさまざまな思い出が、音色と一緒に溢れ出てくる。
あれ?音が見せた旅のはずなのに、いつの間にか旅の合間に
聞いた音になっていた。不思議。
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2005年02月24日
Footprints (風のささやき) / Toots Thielemans
トゥーツ・シールマンスのハーモニカを愉しもうと思って買ったら、
《ジムノペディ》や《ブルース・オン・タイム》の美旋律に酔い痴れる結果となった。
この状態がしばらく続き、先日、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」へ行ったところ、
新しく設置されたアヴァンギャルドという、
名前もカタチもカッコいいスピーカーから飛び出てきたサウンドに酔い痴れることになった。
赤く巨大な、まるでラッパの朝顔のようなスピーカーから
鳴り響いたシンバルの輝きとブラシの鮮明さに驚き、粘り
のあるベースのサウンドの虜となった。
トゥーツ・シールマンスのハーモニカは涼やかだとばかり思っていたが、
アヴァンギャルドからは、熱くて柔らかい鉄の音がした。
決して耳障りではない、ハーモニカの高音の成分が心地よく耳を心地よく刺激した。
こんなリアルな音、うちのスピーカーじゃ絶対に再生は無理だからね。
しかし、このハーモニカおじさん(という呼び方が一番シックリくる)、
ハーモニカも素晴らしいけど、口笛やギターも相当な腕前。
とにかく、リスナーの耳を強引にではなく、優しく引き付けるのが上手です。
「北風と太陽」の話じゃないけど、無理なく聴衆の関心を誘い込むという
点では、トゥーツのハーモニカは、確実に北風ではなくて、太陽ですね。
風だとしたら、北風じゃなくて、このアルバムの邦題『風のささやき』じゃ
ないけど、そよ風。
そよ風のように涼やかなアルバム。
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2005年02月23日
山水集 / double face
茨城は水戸。その大きすぎる衝撃、そして感動はそこから始まった!!
Vo./Gt野中康平氏を中心に結成された3ピースロックバンドdouble face──。
彼らが完成させた今作1stアルバム『山水集』、これが本当に素晴らしスギるんデス!!! LOST IN TIME(対バン経験アリ)、または eastern youth をも引き合いに出せる程の日本の情景を大切に綴る、その野中康平氏が広げる詞世界(言葉選びが本当に素晴らしい)、そしてそれを包むそのダイレクトなサウンド&メロディ!! もう完璧な1枚!
個人的にはギターロック'04 ベスト1決定!
<タワーレコード池袋店 榊原>
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2005年02月22日
Needs (Not Wants). The Black Edition / V.A.
NEEDSレーベルの音源のみではなく、ドイツのStir15や、アメリカのClearaudienceといった他レーベルのためにプロデュースし発表された傑作曲や、入手困難となっていたレアな作品等を含む貴重盤。タイムレスで、ジョイフル、そしてとても、独特な音楽ヴィジョンを持つメンバー3人の様々なジャンルの影響やリズム的な足跡とも言える各作品は、数多くのリスナーを魅了することだろう。
(Inpartmaint)

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2005年02月21日
TIDAL / FIONA APPLE
俺を始め、自らシンガーソングライターを名乗る人と
シンガーソングライターでない人に聞いて欲しい一枚です。
心のひずみから生まれた言葉と体の軋みのような歌いまわし、
全てを赤裸々に語る姿勢。
大きな感銘を受けました。
変わり者変わり者といわれ、部屋に篭りピアノを叩くしかなかった少女が
聞くものの心の臓にしがみ付き全ての内容物を吐き出させようとします。
ただ、重たいだけでなく歌唱力も素晴らしい。
聞いてみてください!
- 真実 / Fiona Apple
- FIONA APPLEの2ndアルバム紹介した彼女のデビュー作『TIDAL』を聞いてくれた方はもちろん聞いてくれるでしょうね。天才が己の能力に目覚めるとこうなります。
歌唱力、表現力はさることながら、その才能を今作では乱暴に振り回し、前作をはるかに凌駕しています。1stを聞かずとも、これを聞いてくれると話が早い。因みに邦題は『真実』ですが、原題は『When The Pawn』必聴ーーーーー
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2005年02月20日
ブルースを歌えない / 蝸牛
「変な名前」というのが、最初の印象だ。蝸牛と書いて、エスカルゴと読ませる。
男性ソロアーティスト。どこかの雑誌のインタビューで「自分の殻をいつも持ち歩いているのが自分みたいだから」という、わかったようなわからないような命名の理由を言っていた気がする。
作品は面白い。最近の日本の男性アーティストには、「歌いたい言葉」が無い人が多過ぎると思って久しい僕にとって、とても刺激的な歌詞と旋律だった。
自分の足が臭いことをモチーフに、「僕には君にまだ伝えていない すっぱい部分があるからさ」と投げかけて「君のにおいだってちゃんと受け入れるからさ」(『足のにおい』)という求愛に驚かされ、「本当は君なんてどうでもいい女なんだ」「今の内そうやって僕にツバをかけてればいい」(『ロープ』)ってうそぶいたかと思うと、「君は綺麗でなくていい 料理も下手なまんまでいい」「冷え性の君の体温を忘れさせないでいて欲しいんだ。」(『最後の一つ』)と女泣かせな台詞も吐く。
1年半ぶりの新作が届いた。明らかにパワーアップしている。声質がぶ厚くなり、独特な世界観は深まりながら、ポップスの線を外していない。
今日的な街の景色を歌いながら、普遍的に心に響く歌。蝸牛が殻を破って、社会に出る日は近い。
※文中の楽曲は「slow life, slow music」に収録されています。
レコセルで
2005年02月18日
ファム・ファタール / Nico
特別上手い訳ではなく、聴いてる人間の感情を激しく煽る力を持たない無防備なヴォーカル。
バックの演奏がどんな演奏であろうが、楽曲の世界観がどういうのであろうが、ニコの儚い歌声だけがあらゆるものから完全に剥離して虚空を漂っている。
だが彼女の歌は、感情の一番奥まったところに確実に染み込み、そこでジワジワと感動の芽を伸ばす。
だから「カッコイイ」とか「凄い」とか言う以前に、「何がどうって言うよりも、とにかく聴きたくなるんだよ」と言うしかない。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバムで客演して以来、「アンダーグラウンドの歌姫」として彼女の人気は高まる。「チェルシー・ガール」を筆頭に、ソロ作はどれも彼女の異様とも言える存在感が確かに刻まれている(「傑作」「駄作」といった評価とは全く別の次元で)。
とりあえず今回ご紹介するアルバムは、彼女が80年代に所属していたオーラレコード時代のアンソロジー。ダウナーで不思議な磁場を持つ声と、ニューウェーブ路線のバック・サウンドとのギリギリの部分での、”重さ”と”軽さ”の融合が美しい。
彼女はここで、かつて客演したヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲や、ドアーズ、デヴィッド・ボウイのカヴァーなども披露していて、見事に「彼女の世界の歌」に仕上げている。
「何がどう」って以前に、とにかく聴きたくなる。
レコセルで
2005年02月17日
The Truth Volume One / Frank McComb
これは先日、僕のLIVEに参加してくれたドラマーのBenくんのオススメ。
ビール飲みつつ話してて、僕がFrank McCombを知らないと言ったら、「Are you serioooooous?」と言われました(笑)。 買いました。すばらしいです。
Donnieとはまた違う感じで、心地よくStevie WonderとDonny Hathawayを彷彿させます。
唄は最高だけど、もっとうれしいのは、彼そのものがいい感じというか、唄にそれがしみ出ています。2. Whattcha Gonna Doの歌詞にあるとおり。メッセージにもAmen。
my favourite : 2. Whattcha Gonna Do、5. Fools、6. When You Call My Name、7. Actions Speak Louder Than Words、10. Intimate Time
ちなみにProducerは、Donnieと同じSteve Harvey。6. When You Call My NameはDonnieの曲です。
これを聴きながら他のことはできない!というアルバムではないので、ゆったりしていい気分で仕事もできる。ナイス。
- The Colored Section / donnie
- 共通点は多いが、キャラはだいぶ違うのかも。
レコセルで
2005年02月16日
hikarihimawari / cruyff in the bedroom
夜の闇の中、堂々と咲き誇るひまわりの花。
光を発するものはないはずなのに、
そこには確かに『光』が存在している。
cruyff in the bedroomはこのジャケットのようなバンドです。
闇を光に変えてしまうことができる人たちです。
そんな彼らの2ndアルバム、
アルバムタイトルに『hikari』という言葉があるように、
まさに『光』です。
光を感じる、と言うより、もぉ、光そのものなんです。
彼らは『光』を奏でている、と言っても過言じゃないくらい。
例え真っ暗な部屋で聴いたとしても、光が見えちゃいます。
全編通して溢れ出すのは優しいノイズミュージック。
そのノイズのひとつひとつがキラキラなんだからたまりません。
そんなノイズに身体ごと、優しく包まれちゃうんです。
すごく心地よい。
それから、ユウスケさんの日本語詞。
そこで探し求められてるのは『光』、
暗闇でも消えてなくなってしまわない光だと思います。
そんな光を狂おしいくらい、切に求めてる、
そんな詞と歌声には胸が締め付けられそうになります。
あぁもう、どんなコトバを並べたって、
本物のクライフには追いつけませんよ。
何も言わずに聴いてください、感じてください。
それだけです。
レコセルで
2005年02月15日
What's the 411 / Mary J. Blige
メアリー・J.ブライジはヒップホップ・ソウルのクイーンって言われているんです。それは、同じコードをずっと繰り返していくトラックの上にメロディを変化させていて、ラップを作るような感じで歌をリズムに乗せていく方法でやっているから。ヒップホップのトラックにメロディをのせて1曲の歌を作るという、まさにパイオニア的存在です!私は、このアルバムを高校生のときによく聴いていたんだけど、モニカなどの若いミュージシャンが「メアリー・J.ブライジの影響を受けた」っていう話をしているのを聞くと、世代が代わってきているなって思うの(笑)。そしてメアリーが影響を受けた人といえば、アレサ・フランクリンや、チャカ・カーンあたりのミュージシャンの名前が出てくるものね。
3曲目の「Real love」は、特にすごく聴いていたし、この曲で踊ってはしゃいでいたの。だから、「Real love」がクラブでかかったとき、思わず両手が上がっちゃうような人たちって私と同じ世代だなって分かるんですよ(笑)。渋谷のクラブでこのアルバムが出た90年代前半のちょっと懐かしドコロをかけていたDJがいて、その時に私とかが「うわー懐かしい!」って言ったら、それはちょっとおばちゃんってことだよ、なーんて言われちゃった(笑)。でも、この曲がかかったら、無条件にグっときちゃうな。私の青春の一曲みたいなものね。
これは、「バッドボーイ・エンターテイメント」のパフ・ダディと組んで作った1枚目のアルバム。でも、3枚目くらいから、パフ・ダディと折り合いが上手くいかなくなって、完全に一人でプロデュースするようになるのね。それからしばらくは、本当に冷戦状態だったけれど、一番新しいアルバム(「Love & Life 」)では、また一緒にやっている。メアリーが自分の作品を振り返った記事があったんだけど、パフ・ダディと上手くやれなくなったのは、彼だけのせいではなくて、メアリー自身にも原因があった、っていうことをコメントしていたんですよ。お互いが一緒に作り上げていったものに対して、本当に真剣だったからこそ、何かがあって一度別れても、また何年後かに一緒にできたりするんだな、と思う。どっちかが何か信念がかけていたりしたら、別れたらそれきりになっちゃうんじゃないかな。
一人のプロデューサーとずっと一緒にやっていくっていうことはやっぱり難しいと思うんですよ。ある程度の区切りが自分の中に見えたときに、違ったものにトライしたいっていう気持ちは音楽に限らず自然と出てくるものだし、実際にどんどん行くのもいいんじゃないかな。もちろん、あえて一つのことを貫き通すというのも素晴らしい。でも、これだけしかできないからやらないというのと、いろんな選択肢がある中で同じことを続けていくこととは、やっぱり違うと思うんですよ。彼女のようなワンループのもので曲を作っていくことは、どこかで行き詰まるときがあると思うから、違ったことがやってみたいという気持ちがわいたっていうのは、理解できるな。とっても芯の強い感じがするのね。
それは、彼女のミュージックビデオを観ても伝わってきますよ。ベースボールシャツを着たり、男の子の格好をして、がんがん踊って・・・もうすごいやんちゃでタフな感じなの。Tinaはこういうとがった感じの人が大好き!だんだん大人になってブラッシュアップされていくけれど、ステージはパワーがみなぎっています。シャーデーみたいな凛としたタフさとはまた違った、パワフルさなんですよ。Tinaもステージでは、結構やんちゃだと思うけれど、それは、メアリーの影響をすごく受けているのかも(笑)。
- Lovers Rock / Sade
- シャーデーの魅力は「凛としたタフさ」

Tina
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2005年02月14日
バレンタイン特集 2005
2・14になると小学校の時
帰りに下駄箱を開けるまでは夢と期待でいっぱいだった頃のことを思い出します。
母親と姉から一個づつもらったチョコを次の日の男子だけの会話で「俺、2個!」って威張ってたな・・・
Y(最後の警告) / THE POP GROUP
菅波栄純(THE BACK HORN)が事務所の社長から借りっぱなしの1枚
これは買ったわけではなくて、事務所に置いてあって。……これは何だろうなぁ?と思いまして(笑)。明らかに「なんかある……」っていうのを感じて。それでまぁ、社長から借りっぱなしなんですけど(笑)。聴いたときに、「あ、これはものすごいカッコいい」と思った記憶がある。〈パンクの名盤〉みたいな本とかよくあるじゃないですか。ああいうのに載せられてるんですけど、これ、まったくパンクやってるつもりがないんですよね(笑)。ていうか、ファンクをやりたいんだけど、まったく演奏が下手すぎて、もう全然合わなくてそれがものすごいダヴみたいになってるっていう。なんか渾沌としてて。合わなさすぎて違う方向にいってしまった、みたいな。で、合わなさすぎて「合わねえよぉ~」って嘆いてる「うぉぉぉぉ~」っていう声が延々入ってるという(笑)。それがすごい自分の中でパンクな感じで。
わりと、パンクっていう漠然としたものは好きなんですけど、どのレコードが好きかっていうとあんまりなくて。パンクのイメージって「ぶち壊せ!」みたいな感じじゃないですか。そういうのが欲しいんですけど、パンクのレコード聴くと、実はロックンロールをしっかり演奏してる人たちが多くて。なんか全然聴く気がしなかったんですけど、これは、なんかものすごい破壊的な感じが……っていうか、壊れてるんですけど、最初から(笑)。そういうのがものすごい純粋に伝わってきて。これはカッコいいですね。
要は足りなさを武器にしてるっていうかね。それは音楽をやる人間、表現する人間の基本であると思うので。なんか足んねぇヤツが、その足んない部分をむき出しにしてこそ表現になるんではないかと。だからわりと、けっこうちゃんとできちゃうヤツって音楽やる必要ねえんじゃねえかなと思うんですけど。このジャケは結局……どっかの民族の祭りだったような気がする。ま、それじゃなかったらマズいというかね(笑)。
- ヘッドフォンチルドレン [CD+DVD]<初回限定盤> / THE BACK HORN
- THE BACK HORNの『イキルサイノウ』以来約1年半振りとなるアルバム
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2005年02月13日
ジョンの魂 ミレニアム・エディション / John Lennon
100件目のレコメンド。だけど、僕は今回紹介するこの人についてはよく知りません。僕が産声をあげているとき、すでに同じ世界にいなかったんだもの。
なのに不思議なのは、この人の声を求めてしまうということ。おんなじ時に地球の空気を吸ったことのない人の声を求めてしまうということ。聖母マリアの声でもなく、救世主イエスの声でもない、おんなじ人間だった人の声が好きだということ。
僕は神なんて信じてないし、愛なんて難しくてわかんない。けど、ジョン・レノンはわかる気がする。ホントはよくわかんないんだけれど、彼の声は最もわかりやすい形の答えのような。
ピースとラブ。ジョンが歌った二つの絶対的正義。誰もがそれを否定したくない。だから好き?違う気がする。
それは絶対必要なものだから。ジョンの 「うた」 は人間に絶対必要な酸素だから。
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2005年02月12日
DEAR CATASTROPHE WAITRESS / BELLE & SEBASTIAN
ベルセバの、オリジナルとしては5枚目。
BELLE & SEBASTIANという単語を聞いただけで、心奪われて一瞬我を忘れてしまう様なリスナー(自分です笑>)にとって、まさに狂喜してしまうアルバム。こんな無邪気に楽しいベルセバ初めて。
メンバー変動、レーベル移籍といったバンドとしての転換期に加え、ベルセバの今までの世界観を考えると「???」としか考えられなかったトレヴァー・ホーンによるプロデュースという情報からくる不安を、笑い話にしてしまうくらいのパワーを持ってます。
まず耳を奪われるのは、一つ一つの音や声のメリハリが際立っていること。今までどちらかと言うと曲線的な音作りだったのが、今回はやや直線的な印象を受けます。
更に曲の展開が目まぐるしく、全ての曲が躍動感にあふれて踊りまくってます。今までは「静」と「動」を使い分けていた所を今作では完全に「動」モード。
ベルセバ独特の胸を締め付けられるようなメランコリックな曲があまり無いのだけど、それを差し引いても余りある位の満足度。
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2005年02月11日
GOLDEN☆BEST/国生さゆり SINGLES
作詞家、伊藤緑です。最近は女優として活躍の国生さゆりを紹介します。国生さゆりといえば、「バレンタイン・キッス」。ということで、今でもこの曲が聴けるシングルコレクションです。
そうそう、バレンタインをフィーチャーした曲って少ないですよね。調べてみたら、松任谷由実、柏原よしえ、プリプリ、プッチモニも歌っていたのですが。でも、インパクトでいえば、なんといっても「バレンタイン・キッス」です。
さて、国生さゆりは、おニャン子クラブの会員番号8。今で言えば「モーニング娘。」並み、いや、それ以上に人気を誇っていた「おニャン子クラブ」。活動期間は短いけど、ソロとして残っている人はけっこう多いですよね。
さて、歌詞を改めて読み返してみると、おぉ、なんとかなり積極的な女の子だったんですね。まずこの部分。
甘い甘い 恋のチョコレート
あなたにあげてみても 目立ちはしないから
私ちょっと 最後の手段で 決めちゃう
チョコレートでは、目立たない。だったらどうするか?っていうのを2番まで引っ張って、
とっておきの シャレたチョコレート
それは 私の唇 あなたの腕の中
わざとらしく 瞳をつむって あげちゃう
と、唇をプレゼントしちゃう、という大胆な行動にでているのです。今思うとマジ!って感じだけど、アイドルの曲としては成立するんですね。みんな彼女の唇なら欲しいに決まっているから。でも実際、恋の告白で、いきなり唇をプレゼントしたらひかれます。ご注意を。
サビの
バレンタインデイ・キッス バレンタインデイ・キッス
は、今もとってもなつかしくかわいらしく感じるメロディーだなぁ。
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2005年02月10日
XO / Elliott Smith
彼がこの世を去ってからもう1年半くらいたつだろうか。
こんなに美しい音楽だけを残して、逝ってしまうなんて。
このアルバムは、言葉で語ることができるかちょっとわからない。
そもそも、音楽って言葉に直せるものなのだろうか。
言葉で表せたら、その表現者は詩人になればいい。
でも、音楽でしか、音でしか表せない表現者は、音楽でしか生きられない人だ。
エリオットスミスも、そんな人だったのかな。
彼の生前の詳しいことをまったく知らないのだけれど、彼の音楽とだけ繋がっていたいと
思える作品です。すっと耳に馴染み、全身に解けていくような音楽です。
こんな信用ならない言葉より、彼の音を聴いてください。
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2005年02月09日
ポルノポルノ / レピッシュ
95年に出た、レピッシュの7枚目のアルバムですね。これ、ほんとすーげぇカッコ良くて。28曲入りなんですけど、5秒ぐらいの曲とかもあって。これはね……10年前だから高校生の頃かなぁ? ジャケ買いしたんですよね。『ポルノポルノ』っていう言葉の響きがなんか良さそうだなって思って買った。その当時、福島ではレピッシュはあんまり流行ってなくて。まぁ、このCDは中ジャケにもほとんどメンバーが写ってないから、何者がやってるかわかんない、その謎さがすごい漂ってて(笑)。今みたいにインターネットとかでピピピッて調べられればいいんですけど、当時は何も調べるアイテムがなかったから。すべてが謎のまま、ちょうどレピッシュの中でもいちばん謎なアルバムが自分の手元に来てしまったって感じで(笑)。ものすごい謎で、ほんとに衝撃を受けたんです。その後レピッシュの他のアルバムも買いましたね。フェスとかで実際に本人に会ったりしたんだけど、すごくいい人だった(笑)。
あと、16曲目の「プレゼント」っていう曲の精神性がわりと俺のルーツになってるかなと思ってるんですよ。歌詞にある〈ねじまがった僕も こわれた僕も 全部そのまま 配る〉、〈もらう方にも勇気がいるだろう〉と……俺の精神の根本にあるのはそれだなぁ。「石榴」っていう曲もそうですね。それと「ありがとう」ってシングルで出した曲が入ってるんだけど、これがまたすごくて。すごいアバンギャルドな曲で、世の中に受け入れられなさそうなのをシングルで出しちゃってるのがすごい。なんか、〈Hey そこのおねーちゃん ぼくにお金を貸してくれないか〉ってあるんですけど。この曲は、俺の中でパンクさを感じられるというか、歌詞に、ちょっとダメというか、社会不適合な人がわりと出てくるんです。そういうフリークスっぽい感じとかに共感してしまったという感じですね。
レコセルで
2005年02月08日
ライヴ・アット・ザ・ニューモーニング、パリ / RAD.
フィリピンの血を含むラッドのライブ盤。
かつてはシーラEのキーボーディストとして来日もしているが
現在はその才能とスキルを武器にプリンスをサポートする
ニュー・パワー・ジェネレーションに在籍。
巧みなアドリブと力強いバッキングを聴かすジャズ・ファンク・アルバムなのですが
何と彼女は歌もうまい!
ハービー・ハンコックからキャロル・キングまでカバーしています。
鍵盤ものを探していて彼女に辿り着きましたが何かオススメがあれば教えて下さい。
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2005年02月07日
チェット・ベイカー・シングス / Chet Baker
チェット・ベイカーはトランペット&ボーカルのジャズ・ミュージシャンですね。
映画「Let's Get Lost」にもなったので、ご存じの方も多いんじゃないでしょうか。
私が初めて聴いたのは・・・
学生時代に、レンタルレコード屋さんでバイトをしていた時のこと。
お店にすごい暗ーい感じのおじさんが一人現れまして、一枚のレコードをレジの所に持ってきたんです。
おじさん:「あのー、このアルバム買いたいんですけどぉ。」
種:「いやー、うちはレンタルレコード屋なのでお売りすることはできないんですけど。」
おじさん:「このアルバム今、絶盤になっていてもうないんですよぉ。僕ずっと探してたんですけど、どこにもおいてなくて。そしたらここにあって、ビックリしたんです。売っていただけませんか?」
種:「(困ったな・・・)うちは、レンタル中にお客様がレコード盤にキズをつけてしまったり、そういう場合には買取をお願いしてるんですけど、そうでない場合は、お売りできないんですけよ・・・」
おじさん:「じゃ、僕これにキズつけますから、そしたら買っていいですか!」
種:「いやー、そういうのはちょっとできないんですけど。」
と、いろいろ押し問答しの末、
おじさん:「じゃぁ、しょうがないですね・・・。」
と帰っていかれたんですね。
そんなアルバムってどういうのだろう!?と思って、彼がすごい執着を持っていたアルバムをダビングしてお家で聴いたんです。それが「チェット・ベイカー・シングス」だったわけですね。その後は再発されて、もちろんCD化もされているので、あの彼もどこかで喜んで手に入れているんだろうな、と思って安心しているんですけどね。
で、そのアルバムを聴いて、ジャズというのは私が思っていたような難しい一辺倒なだけではないというのが分かった気がして、あの彼に感謝の気持ちもあるんです。
「ありがとう! 暗かったけど(笑)。」
チェット・ベイカーは、最初はトランペット吹きだったんですけど、何となく歌ってみたらそれがすごくうけて、その後、“ボーカル&トランペッター”というふうにボーカルの方が主に思われるようになったようですね。それが、彼にとって弱冠不本意な部分があったみたいなんですけどね。でもどちらも(歌もトランペットも)私はすごく好きです!特にこの“名盤”「チェット・ベイカー・シングス」の中では、トランペットから始まる曲の「マイ・バディ」、これもすごくいいんですよ!
レコセルで
2005年02月06日
ジ・ノーヴォ / YOSHIE
かわいいです。
春の昼下がりにバスケットにサンドイッチ詰めて
彼氏と自転車で近くの河原に遊びに行った時
鼻歌で口ずさむのはきっとこんな曲かな!?
フリッパーズギターのドラムで、
CORNELIUSの最初のころドラムたたいてた
ヨシエさんのソロです。
ちょっと自宅のCDを整理していて出てきた
大好きな一枚です。
発売はちょっと前ですが、レコセルでは買えますよ。
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2005年02月04日
THIS IS AMERICANA / Various Artists
どーも、家の近所でマンション建設の大工事が始まりまして、テーブルに置いてるお水が毎日ジュラシックパークばりに振動しとるんですけど、訴えたら勝てますかね?、森山です。
さて、今回は新年一発目なんで、去年一番聞いたアルバムを紹介しちゃいます。 ゴールデン・カップスの単行本を作る手伝いしてたんで(河出書房新社刊『ザ・ゴールデン・カップスのすべて』よろしく!)、カップス関連のレコードは結構聞いてたんですが、それ以上にとにかく事あるごとにプレイしてたCDがあるんですよ。
『THIS IS AMERICANA』/V.A
知り合いのミュージシャンとかレコ好きの人から「最近何聞いてるの?」とお決まりの質問された時って嫌ですよね。自分もする方なんでとやかく言えませんけど、去年はひたすら「アメリカーナ!」で切り抜けました。流行語大賞です。
アメリカーナといえば、カントリーやブルーグラス、フォーク他、アメリカン・ルーツを持つ音楽の総称として新宿ユニオンでも棚分けされる程有名なジャンルですが、このアルバムではもうちょっと絞り込んでて、所謂カントリーロックやオルタナ・カントリー寄りの選曲。有名どころではTHE JAYHAWKSやらLUCINDA WILLIAMSなんかも入ってます。全21曲、どれもこれもかなりのアメリカーナっぷりです。
最初は「アメリカーナ!」って言いたいだけで、そんなに執着してなかったんですが、収録アーティストの単独作品やカントリー系レコードを買い進めるうちに、不思議なもんで、今では身も心もテンガロンハットに埋める所存でございます。こういう音楽はパートの役割分担がしっかり決まってるからシンプルなアレンジで素晴らしい効果だすんですよね。勉強になります。
言い忘れてましたが、このコンピ「激安」です。騙されたと思って是非お試しください!
レコセルで
2005年02月03日
XO / GONTITI
GONTITIの新作、ジャケットの青色が目に飛びこんできます。
最近はギター2本でのシンプルな編成が多かったので
今回の多彩なゲスト参加のアルバムが嬉しいですね。
1曲めからいきなりやられる、夜のドライブ。
ギターに寄りそうように入ってくるシンセの音がたまりません。
レゲエリズムにハワイアンラップが映える曲もあったり、弦を活かした曲もあったり。
もちろんDUOでの作品もあります。いろいろ楽しめるのです☆
ハイライトはジャキス-モレレンバオムさん編曲のLovers。
豊かなオーケストレーションが加わった瞬間、映画のワンシーンのような映像が
浮かんできそう。ロマンチックです。
最後の 9つの雫 がGONTITIらしい、不思議な余韻を残した曲でして。
オトナのGONTITIって感じのアルバムです。1枚持ってて損はなし。
レコセルで
2005年02月02日
わたしのなかの悪魔 / Belle And Sebastian
こうした意識を持って音楽をやっている人たちはもういないんじゃないかと僕が諦めかけていたときに僕の前に現れてくれたのが、このスコットランド・グラスゴー出身のロックバンド、ベル・アンド・セバスチャンである。
このバンドのことを紹介するときに、またはこのバンドが紹介されるときに必ず現れる単語がある。それは 「美しい」 である。どんな雑誌の、他の色々な文も相当書いただろう人も必ず 「美」 という言葉を入れている。それはベル・アンド・セバスチャンというバンドを表すのに一番適切な言葉がそれであるからで、彼らの音楽がそれ以外に例えようの無い美しさに溢れているからに他ならない。そしてそれは音楽と人間の底根に必ずあるはずのモノであって、今皆が見失いかけているものでもある。
聴いていると元気がでてくる、生きる力がわいてくるというだけの音楽は腐るほどその辺にころがっている。ベル・アンド・セバスチャンが生み出すのは、そこから一歩進化したもので、聴いていると元気がでてくる、生きる力がわいてくるのと同時に、聴いていると死にたくなってくるような気持ちも発生させるモノである。生きる気持ちと死にたい気分。それは大袈裟に言えば、たぶん人間全員が持っている感情で、ベル・アンド・セバスチャンはその感情を音楽として表現している。生と死が生み出す摩擦。それは美しいとしか例えようがないもので、ベル・アンド・セバスチャンを美しくしている要素だと思う。
フォーキーなバンドサウンドに美しさを乗せる彼らのこのアルバムは、彼らの作品の中ではもう少し艶やかに仕上がっていてステキなアルバムだと思うので僕は推薦する。雨の日のような切ない気分になりたいのなら、このアルバム以前のものがオススメだ。
彼らは先日、スコットランドのナンバー1ロックバンドに選ばれた。あのトラヴィス、ティーンエイジ・ファンクラブ、プライマル・スクリームをもおさえて。あまりプロモーションを望まず、ほぼ宣伝活動をしてこなかったにもかかわらず、彼らがこれだけの支持を得ているのは、それだけの感動を与えられるものを彼らの音楽がもっているから。最も真のアート的美しさを表現できるロックバンドがベル・アンド・セバスチャンだからなのだ。
レコセルで
2005年02月01日
レコセルPOWER PUSH!!
レコセルが巷のウワサを聞き集めて、今、そして今後チューモク度期待大のアーティストをピックアップして応援するコーナー
『レコセルPOWER PUSH!!』。
![]() Mi(エムアイ) |
![]() norinha |
スターゲイザー / スピッツ
作詞家、伊藤緑です。スピッツの「スターゲイザー」を紹介します。
ほんの時々だけど、春の匂いや肌触りを感じるようになったこの頃。そんなどことない優しさや暖かさを感じる曲を毎回、発表してくれる彼ら。今回もそれを裏切らない作品となりました。
■星を眺める人
「スターゲイザー」。私にとっては、初めて聞く言葉でした。まぁ、スターっていうのだから星に関係あるとは思ったのですけど。調べて確認。「星を眺める人」。そして、mossというメーカーから「STARGAZER」という名のテントも出ているようです。まぁ、ここでは、そちらではないでしょう。でも「STARGAZER」の中からスターゲイザーになって「スターゲイザー」を書いたのかもしれないよね。草野さん。
ひとりぼっちがせつない夜 星を探してる
明日 君がいなきゃ 困る 困る
この歌では、夢が星に例えられ、夢を追う姿が星を眺める姿になっている。そして、「明日いないと困る君」というのも夢とのダブルミーニングかな? なんて思える。人間は、たぶん自我に目覚めた頃から、死ぬまで夢を見続ける。そう、星を見つめるかのように。都会じゃ見える星も少ないから、道に迷うことも多いのかもしれないなぁってこじつけのように思ってみたり。時には、思いっきり空気の澄んだところに行って、星を見ながら自分の夢を探したり夢と向き合ったりすることも大事だよね。都会は何でも揃っているけど、自分に本当に必要なものが見えにくくなっている場所。明日なくて本当に困るものを見つけるのってとっても素敵なことだと思うよ。
■大人になりたくない症候群
「ピーターパン症候群」という言葉が、流行ったことがある。いつまでも子供のままでいたい。大人にはなりたくないというもの。そんな気持ちが見え隠れするこの2行。
ゴミになりそうな夢ばかり 靴も汚れてる
すべてを嫌う幼さを 隠し持ったまま
ゴミになりそうな夢という例えは、かなり率直だけど、叶いそうにない夢を追いかけ続けることと解釈してみた。これは、子供の頃の特権みたいに思われがち。例えば、「パイロットになりたい!」、「歌手になりたい!」なんてことも、ある年齢になると言わなくなって、いつの間にか、「せめてあの会社に入りたい」なんてつまんないことを言い出すようになる。だから、叶いそうにない夢を追いかけることは、一見、不毛なことみたいに見えるけど、意外と、後になって役に立つこともあるものだ。大人になって、子供の頃や10代の頃に、意味もなく憧れたものが趣味として生かせることがある。だから、できるところまでやっておくというのはいいんじゃないかな。少しでも知識があれば、趣味として再び、その世界に入るハードルはうんと低くなるからね。いい趣味を持つと生活が楽しくなるし。
男性の場合は、「少年のような目」なんていう綺麗な表現が日本には用意されている。会社と家庭で、それぞれの役割を演じなければならない日々が続き、ストレスにやられそうになったら、隠し持った幼さ、ゴミになった夢を掘り出しみるのもいいんじゃないかと思う。どう?
レコセルで





















