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2005年08月31日

MOVIN'ON / BAGDAD CAFE THE trench town

レゲエを愛しロックする、なにわのソウル・ロッカーズ BAGDAD CAFE THE trench town。 レゲエ・ファンのみならず、様々な音楽ファンに支持を受けるBCTTTならではの魅力がふんだんに詰まった、待望の3rdフル・アルバムが遂に完成!

味を深める歌声と研磨された音を持つ11人が響きあう、バランスのとれた素晴らしい極上なナンバーたちが新鮮な輝きを放つこの一枚は、聴けば日本とレゲエが生んだ至福の時間が流れます。


authentica

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2005年08月30日

携帯音楽プレーヤー特集

iPodiPodshufflemp101al55

いまや携帯音楽プレーヤーと言えば、いわゆるフラッシュメモリー型やHDD型のデジタル音楽プレーヤーが主流となっています。
今回の特集は、このデジタル音楽プレーヤーにチューモクです。

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ナツハヨル / Asa Festoon

Asa festoon。
僕はその方面には疎いのだが、インディーズアーティストになるのだそうだ。

はっきり言ってそんなことは何の関係もない。
彼女のことを知らないなんて、彼女の歌を聴かないなんて、
こんな損なことはないと断言できる。

聴けば納得できます。

彼女の歌にはパワーがある。
そしてどこまでもかっこよく、それでいておしゃれ。

デビュー時はラテンなイメージが強かったようだが、
今回紹介する『ナツハヨル』はjazzyなグルーヴ感が心地よいナンバー、
popなのだけどそれでいてかっこいいナンバーが収録されています。

1曲目を聴いただけで、
そのパワー・かっこよさは十分に納得できるはずです。

ピアノのサウンドがいい感じの曲が何曲もあり、
お好きな方にはオススメです。

僕のオススメは、
1曲目の『じゃこうねこ』、
4曲目『ナツハヨル』、
8曲目『晩花とは芍薬』です。

特に『ナツハヨル』と『晩花とは芍薬』は、
是非しっかりと歌詞を聴いて欲しい。

美しい日本の言葉が並べられたその歌詞、
そしてともに奏でられる美しいメロディ。
凛としていて、そして涼しげ。
目をつぶると一瞬で、夏へそして夏の終わりへと導かれます。

日本の情景をここまでも綺麗に、それでいておしゃれにかっこよく歌った歌を
他に挙げるのはかなり難しいと思います。

必聴です。

mura

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2005年08月29日

Pianovel / Ricarope

今年の1月末だったかな?
たむらぱんのライブを見に行ったら、
そのイベントのトリで登場したのが、
これからレコメンドするRicaropeでした。
ピアノを弾きながら歌ってる姿が
すごく楽しそうでかわいらしくて、
すっかり魅せられてしまったんですよ。

その時の購入したのがこのアルバム『Pianovel』。
思わず口ずさみたくなる親しみやすいメロと、
時に飛びはねるように、時に流れるようにくるくる表情を変えるピアノの音色が、
プレイヤーの再生ボタンを押すと同時に、
聴いて聴いて!って言わんばかりに溢れてくるんです。
日本語と英語を組み合わせた歌詞の響きは何だか心地よくて、
それをなぞる可愛らしさと大人っぽさを合わせ持ってる歌声もまた気持ちいい。
初夏の爽やか~な風と日差しの中、歩いたり休んだり
気ままにぶらっとしながら聴きたいCDですね。

元気いっぱい楽しそうに歌いあげてる曲も、
しっとり優しく聴かせてくれる曲も、
みんなみんな青い空がよく似合う、
なんて思っちゃうのは、
太陽みたいな笑顔で演奏するRicarope本人を見ちゃったからなんでしょうか?
だから余計楽しくてハッピーな気分になるのかな。

そんなすごくすごく素敵な気持ちを歌声に乗せて
届けてくれるRicarope、オススメです☆

わっこ

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2005年08月28日

トライローグ / Albert Mangelsdorff&Jaco Pastorius

2005年7月25日に亡くなったトロンボーン奏者アルバートマンゲルスドルフの最も多くの人に聞いてもらったであろうアルバム。

それは最も脂ののった時期のジャコの参加ということでトロンボーンファンのみならずジャコの動向を見守るジャコファンにとってもこのアルバムはとても貴重な記録だからだ。

このアルバムは1976年ベルリンジャズデイズにおけるライブ盤。この思いもつかないトリオを考案したのはプロデューサー、ヨハヒム ベーレント。このプロジョクトのいきさつはライナーノーツに本人が細かく書いていて非常に興味深い。それにしても単音楽器が3人集まっただけなのに豊かなハーモニーが聞こえるのはすごい。単音楽器奏者(特に管楽器)の中には彼らのように単音しか発音していないのに他の音やハーモニーが聞こえてくるプレイヤーがいる。例えばウェインショーターなどもそうだと思う。

これは彼らの持っている倍音構成の成分によるものなのか、または和声感覚が優れ立体的に演奏しようという意識のものなのかはわからない。とにかく和声的、立体的なサウンドなのだ。

本アルバムではすべてアルバートのオリジナルが演奏されている。すべてがアバンギャルドかといえばそうでもなくM2などはきわめてノーマルなコンテンポラリーな曲をインサイドなアプローチで演奏している。よく聞き込むろとわかるが実に細かくアレンジされている部分と全く3人の出たとこ勝負の部分が見事に境目がなく自然に聞こえる。ライナーにも書かれていたが、ここセッションのために数日間毎日6~7時間リハーサルをしたそうだ。今回収録されている5曲の他に数曲準備していたとしてもせいぜい7、8曲の曲数をこれだけ時間をかけるのは結構珍しいことだと思う。アルバート自身、フリージャズの雄ということですべてが即興(その場のフリーフォーム)なのかと思いがちだがより現場で面白い即興が生まれるような楽曲を準備するという意味ではかなり曲を構築していくタイプだということがわかる。(晩年、ビッグバンドに提供したスコアを見れば明らかにそうであることを再発見できる。)

今回のこの3人が実に音楽性の幅広さ、技量のバランスがとれている。この三角形(トライアングル)がいびつだとこのようなサウンドには絶対ならないであろう。また、この高度な3人だからこそ、沢山の時間を費やし同じ曲を練習しても毎回が新鮮で楽しく飽きること無く出来たのだろう。

とにかくあらゆる意味でお手本となるべきドキュメントだろう。


村田陽一

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2005年08月27日

Sweet Dreams For Fishmans / Various Artists

ボーカルの佐藤君が病気で亡くなって、フィッシュマンズは事実上続けられなくなった。

だけど、今はスカパラのドラマーとして活躍してるきんちゃんは、今でもフィッシュマンズを名乗る。
フィッシュマンズは彼の誇りなんだろう。

この夏、ライジングサンロックフェスで再びみんなの前にフィッシュマンズが立ち上がった。
噂されていた通り全部ゲストボーカルによるもの。
この日、それらのボーカリストやステージに立つメンバー、見ているわたしたちにとってもフィッシュマンズは誇りだった。

原田郁子ちゃんによる「weather report」からスタート。
雨雲から紫色の空にかわった様子をきんちゃんが感動してわたしたちに伝えてくれた。
あの日あの瞬間フィッシュマンズが招いた空。
細い筆を使って丁寧に書かれた水彩のグラデーションの空だ。
郁子ちゃんの声はいい意味でぶりっこで、異性だけじゃなく現象や自然や景色に恋する気持ちを思い出させてくれた。

それからハナレグミにバトンタッチ。
「ナイトクルージング」はみんなの心があったかくなる演奏だった。
きんちゃんはずーっと笑顔で、ゲストボーカルを明るい声で紹介する。
ありがとうの意味が込められていたんだな、きっと。

そしてUA登場! 観客大歓声!
フィッシュマンズファンじゃない人も騒然とした「頼りない天使」。
マリアさまのよう。UAが歌うだけでステージが愛に溢れてしまう。

この時点で、わたしは泣いた。
だってフィッシュマンズがわたしたちみんなの手で守られて続いているとわかったから。
音楽の一番美しい形を見たから。

みんなの心の中で歌は流れ続いていく。
その共鳴をいつもは見ることができなくて、たまに会話に見られるぐらいだ。
もし日本をなにか赤外線とか特殊なものを使って、フィッシュマンズのことを大切にしている人たちのネットワークを宇宙から見ることができたら、きっと入り組んだ線になっていて、綺麗な模様を描くだろう。
その線をこの日、目に見えるようにしたのはあの場所だった。

「次はもっとすごいわよ」とUAが紹介したきわめつけは忌野清志郎さん!
声がぴったりな「MELODY」。まるで前からこの人の歌だったんじゃないかと思わせた。

最後はソウルセットのビッケさんもきて「いかれたbaby」大合唱。
わたしも歌う。隣の子も歌う。
違う場所で見ていたわたしの兄もきっと。あの子もそうだろう。

こうやって、大切な歌は歌い継がれていくんだろう。
歌を歌にするのは、人ではなく、人々なのだなぁ。


鈴木 秀子

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2005年08月26日

コントラスト / 月球

6月の第一土曜日の昼過ぎ、久しぶりに感動した。
それは「月球」というバンドのライブを知人に誘われ、前の日に飲みすぎた焼酎が若干残っている時間だが、昼間のライブだと聞いていたので、ライブハウスまで向かった。

そこで事件は起きた!
もう成人して数十年経つわたしが、結論から言うと月球のライブを観て泣いていたのだ。

ここでワンポイント!月球という変な名前がバンド名である。少なからずバンドを組んで名前を決める時に英語でかっこつけた名前を考えたりするが、「月球(げっきゅう)」である。そこに魅力はあるのだが・・・。

この楽曲の良さ、声の良さ、演奏力、浮遊感、空気感どれもちょうど良い。

ルックスなどお構いなしの存在感がステージにあった。
曲が終わるか終わらないかのところから始まるMCは、何かの照れ隠しなのか。

そんな月球のライブは次はいつなんだろうか。
(と思っていたら、9月は2本もある!詳しくは、http://www.gekkyu.org/をご覧いただきたい。)

楽屋で近々CD「コントラスト」をリリースすると聞き、思わず「売れる!」と言い切ってしまった。
<バイヤー'ズ nice choice 編集長>

BARFOUT! presents『authentica citrus』 / Various Artists
コンピにも参加。「狐の嫁入り」は誰もが大絶賛する楽曲。


ナイチョ!

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2005年08月25日

ブルースを歌えない / 蝸牛

「変な名前」というのが、最初の印象だ。蝸牛と書いて、エスカルゴと読ませる。
男性ソロアーティスト。どこかの雑誌のインタビューで「自分の殻をいつも持ち歩いているのが自分みたいだから」という、わかったようなわからないような命名の理由を言っていた気がする。
作品は面白い。最近の日本の男性アーティストには、「歌いたい言葉」が無い人が多過ぎると思って久しい僕にとって、とても刺激的な歌詞と旋律だった。

自分の足が臭いことをモチーフに、「僕には君にまだ伝えていない すっぱい部分があるからさ」と投げかけて「君のにおいだってちゃんと受け入れるからさ」(『足のにおい』)という求愛に驚かされ、「本当は君なんてどうでもいい女なんだ」「今の内そうやって僕にツバをかけてればいい」(『ロープ』)ってうそぶいたかと思うと、「君は綺麗でなくていい 料理も下手なまんまでいい」「冷え性の君の体温を忘れさせないでいて欲しいんだ。」(『最後の一つ』)と女泣かせな台詞も吐く。

1年半ぶりの新作が届いた。明らかにパワーアップしている。声質がぶ厚くなり、独特な世界観は深まりながら、ポップスの線を外していない。
今日的な街の景色を歌いながら、普遍的に心に響く歌。蝸牛が殻を破って、社会に出る日は近い。


シュウ・ホシノ

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2005年08月24日

サイレントフライト / サノトモミ

「ニューミュージック」というジャンルはきっと私と同じ30代半ば以上の人にとっては懐かしい響きかもしれません。20年ぐらい前はユーミンとか山下達郎なんかがそう言われていて、テレビに出ていたアイドル歌手とは違う、ちょっとクールで都会っぽい音楽のイメージがあり、当時大学生ぐらいだった人の中にはニューミュージックがドライブのBGMだったというのが多いはず。そんなニューミュージックのテイストを2005年に感じさせてくれるCDがこの『サイレントフライト』。歌うサノトモミさんは一昨年、「流線形」というグループのアルバム『シティミュージック』にヴォーカルで参加して話題を集めた人。待望の1stアルバムという訳です。

『シティ・ミュージック』の延長上にあるアルバムですが、よりリラックスしたサノさんのヴォーカルがやはり印象的です。1曲目の「six」の歌い出しなんてもう一気に「あの頃」に戻りそうな感覚を覚えます。クールでどことなく甘酸っぱさがあると言えばいいのでしょうか?今こういう曲って聴かないよなぁと思いながら何度もCDをリピートする自分がいたりします。30代以上の人は懐かしさを感じるはずだから絶対に聴いて欲しいし、若い人には逆にすごく新鮮かも。


hiroumi

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2005年08月23日

ANTOLOGIA / Madredeus

この曲に出逢ったきっかけは友だちに「ファド(FADO)っていう音楽を知っている?」って聞かれたことがきっかけなんです。その時、私は全然知らなかったんですけど、ファドは、ポルトガルやスペインの生活に密着したところから生まれた音楽だと教えてもらって。そしてまず初めに、ファドの女王と言われているアマリア・ロドリゲスのCDを聴いたんです。彼女の曲は、すごく渋いっていうか、哀愁漂うって感じ。行ったことがないのに、スペインの酒場の映像が浮かんでくるくらい(笑)。

その後に、ファドを根底に持ちながら、現代の音楽と融合させて作品を出している、マドレデウスの曲を聴いたんです。聴いた瞬間、自分の中でずっと好きだと感じていた表現があるなって思ったの。ラテンテイストとか、熱い感じとか、情熱的なものっていうキーワードでしか言えなかったものが、「あっ!これだったんだ」って合点がいったの。

日本は、島国だからあまり国境っていうのを身近に感じないと思うんだけど、ヨーロッパはすごく身近に国境があって、日本に住んでる私達よりももっとリアリティーを持って感じていると思うんです。だからこそ、政治的に虐げられることも、侵略されることも身近に感じてきたと思うし。そういう場所や生活の中から、ファドという音楽は生まれて。男性は戦争に行ってしまったり、基本的に外に稼ぎに行ったりするので、残された女性は村や生活や国さえも守らなくちゃいけない。そういう女性の心情を歌っているものがとっても多い気がします。

アマリア・ロドリゲスの歌には特にそういうものを感じます。ジャズでいうと、ビリー・ホリデーみたいな感じなのかな。ビリー・ホリデー は、“ストレンジ・フルーツ”の詞の内容然り、綺麗ごとばかりじゃなくて、「人間が生きている中で生まれてくる音楽」という感じ。アマリアロドリゲスもその感覚にすごく近い気がするの。

私は、その気持ちを100%理解することはできないけれど、それが歌になって出てくることに対して、リスペクトできるんです。ブルースやファドは人の生活の中から生まれてきた音楽だから、楽しいことばかりでもないし、哀しいことばかりでもない。それらが自然に混ざっていて、すごく明るい歌でもその明るさは、根底に哀しいことを知っているから出てくる明るさだったり、哀しさも、楽しいことを知っているからこその哀しさだったり。とにかく喜怒哀楽が溢れていて、感情の深い面で揺さぶられる所がありますね。

そして、マドレデウスの音楽からは、ファド本来のものと音楽を現代の音楽と融合させているところに温故知新を感じたの。私自身も、黒人のブラックミュージックが好きで聴いて、それをベースに自分がリアルタイムで聴いている音楽や、今という時代を取り入れて曲を作っているので、共通するところがあると思ったんですよ。とにかく、一枚のアルバムから”人の体温”が感じられるようなものが好き。温かい音楽が好きだとずっと感じていたけど、それは、いろんな音楽との出会いだったり、いろんな人との出逢いだったりの中でだんだん分かってきた気がします。漠然としていたものが、ファドと出会って衝撃を感じたから。

余談になるけど、知人とこのCDを聞いていたら、前世の話になったりもしたのね(笑)。ファドを聴いて、自分の中で合点がいったってことで、「それって前世かな」みたいな話になって。私は以前、前世が見られる占い師さんに「スペインの田舎で皆ががっかりしているのに、くるくる回って踊っている人だった」って言われたことがあるんですよ(笑)。それって、もしかして、今自分が音楽をしていることに繋がっているのかなって思ったりもしますね。前世とかって、不確かなものだけど、夢があって良いですよね。こういう話、私、結構好き(笑)!!

とにかく、そういうスピリチュアルなことまで感じさせられてしまうような一枚。音楽はそれぞれ感じ方が違っていいと思うし、自由なものだと思うの。このアルバムから他の人はどんなことを感じるのか興味あるなぁ~。今こうしてお話していても、ここにいる人達それぞれから、とめどなく沢山話が出てきちゃいますしね(笑)。それって、音楽の素晴らしいところの一つですよね。

Tina / Tina
Tinaが2004年に出したミニアルバム(「Tina」KICS-1110)で、“fantasia”というタイトルでカバーしたうちの一曲がこのCDに入っている「海と旋律」(邦題)という曲なんです。


Tina

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2005年08月22日

ナッシュビル / Josh Rouse

ジョッシュ・ロウズ現役SSWとしては、現在のアメリカにおいて、最高峰だと思ってます。こちらの新作「ナッシュビル」は、つらいとき、疲れたときなんかに自然にこのアルバムに手が伸びてました。何だか胸がほわっと温かくなるような感動があります。スウェディッシュポップを思い起こさせるパパパコーラスも入っていて、フォーキーなんだけどすっごくポップな作品です。なんといってもナッシュビルのポップ職人、ブラッド・ジョーンスがプロデュースなんだから間違いないでしょ。個人的には2005年度のトップ10に間違いなく入ります。試聴機に入れてますので聴きにきて下さいね。この感動が少しでも多くの人に伝わりますように。

<HMVキャナルシティ 洋楽担当 平松>


ナイチョ!

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2005年08月19日

五月のせいにして / 高鈴

応援してるバンドの人からいいよって聞かされてた。
それで気にしていた名前だった。
その少し後に大好きなバンドさんと同じイベントに出演になった。
neutronという京都のおしゃれなギャラリーで。

高鈴のことを何にも知らずに、大好きなバンドさんの出演後1人でずっと聴いてた。
この日はアコースティックバージョンだったんだけど、とにかくその声に鳥肌が立った。
山本高稲さんという女性に一瞬にして見惚れてしまった。
これは生で観るときっとわかると思います。
歌声はもちろんだけど、人柄もこれまたすごく私の好みだったのです。
「ここまでチャリで来ました!」って言ってはった。素敵っ(笑)
そう、高鈴は現在も京都在住。
その時に歌ってた曲でとても印象に残った曲がこのアルバムには詰まってる。
『すれ違い』『リトルダンス』『星がきれいなのは』『真夜中の後悔』
芯の強さを感じる。でも、すぐに崩れそうな脆さも感じる。
このアルバムには入ってないけれど『嘆くギター』という曲も印象に残ってる。
その後も2回生でライブを観させていただいたんだけど、バンドバージョンも素敵だった!
新曲の『二人で』という曲も縁側でお昼寝したくなるような優しい歌で大好きです。

あとね、MCでおもしろいエピソードを高稲さんから聞きました。
『真夜中のギター』のね、鈴の音はお猿さんの鈴だったらしいです。
たっくさん用意された鈴の中からスタッフ、メンバー全員で試した結果・・・。
まさかのお猿さんに決まったらしいです。
この鈴が1番楽曲のイメージに合ってたんだって!
『真夜中のギター』聴く時は少し気にしてみてください(笑)

最近私は京都がすごい好きなことに気が付いた。
GALLON、くるり、つじあやの、高鈴、the brilliant green。
京都のバンドさん、要チェックです☆

10-GALLON-HAT / GALLON
GALLONの魅力がぎっしり詰まったアルバム。
イロハ / イロハ
京都発、ハニカミパワーポップ!現在「GALLON」というバンド名で活動中。


LAMPの住人

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2005年08月18日

明日に向かって走れ-月夜の歌- / エレファントカシマシ

なんかなあ、なんていっていいのかよくわからん。
食道らへんから喉の辺りに引っかかってるごちゃごちゃしたもんが、
よく僕を苛立たせてる。

そんなときにエレファントカシマシのこの一枚。

このアルバムはエレファントカシマシの作品群でもロックの情熱よりも、 「唄心」 が強く秘められている。
その 「唄心」 は怯えた背中を押し、なかなか出ないハジメの一歩を踏み出させてくれる。
ついでに抱え込んだ苛立ちもどっかに放り捨ててくれる。

これは応援歌?ちがうな。
宮本サンのサムライな歌声のパワーは、裸のままぶつかってくるから、
だから本来から僕らが持っている裸的な、隠れた気持ちを刺激する。
だから聴いていると、なんかふつふつと、
心に水が沸いてくるのだと思う。

歯の間に引っかかってなかなか取れないほうれん草も、へそのゴマも、
なかなか取りづらいむちゃくしゃさだってエレカシは剥ぎ取っちまう。
そういうエレカシの単純な気持ちよさと月のような静かな輝きが、
他の何よりも眩しく映ることが僕には少なくない。


うるお

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2005年08月17日

わたしはあなたの宇宙/破壊編 [CD+DVD] / 三上ちさこ

この春、惜しまれつつ解散したfra-foa。
その紅一点ボーカリスト、三上ちさこがソロとして発表したアルバム
『わたしはあなたの宇宙』の楽曲を新たなアレンジで収録し直した
その名も“破壊編”アルバム。
限定のBOXセットとして発売し、いったんは完売したものの
問い合わせが殺到したために、CD&DVDのみ急遽発売となった。

『わたしはあなたの宇宙』では、ホッピー神山等にアレンジの一切を任せ、
完全に他人の手法に身を任せる形でアルバムを完成させた。
しかし、長らくfra-foaというバンドの中で歌ってきた三上ちさこ本人にとっては、
ストリングスを多用したフェミニンなアレンジや、テクノっぽいチープなポップスの
作りでは、自らの生命エネルギーをさらけ出すのに物足りなかったのだろう。

アルバム制作時とはまったく違うメンバーをバックバンドに起用し、
ほぼ1発録りのスタジオテイクと、同じメンバーで行ったライブ録音のリミックスにより、アルバムを再構築した。

これは本家『わたしはあなたの宇宙』への裏切り、破壊行為であるが、
この挑戦は見事に彼女の初期衝動を呼び覚まし、“破壊編”アルバムは
ゾクゾクするほど生々しい作品に仕上がった。

歌声も演奏も荒々しく、やや乱暴にパッケージしてあるが、かえって
彼女の最大の魅力であるライブの息づかいがうまく再現されている。
3本のギターがうねり、重低音に突き抜けたボーカルが映える。
「ファンダメンタル」も「孤高の空」も本家アルバムに比べてよっぽど
三上ちさこらしい楽曲になっているし、ひしひしとこれが本来形であると感じさせられる。
改めて、この人は青く揺らぐ轟音に身を置いているのが一番似合うと感じた。

ちなみにバンドのメンバーには、REACHやtoeのドラマー柏倉氏や、
AUTO PILOTのタカバタケシュンタロウ氏などが参加している。

いまや廃盤になったfra-foaの1stアルバムは、プレミアがつきオークションで万単位で取引されている。
しかし2ndアルバム以降は出産・育児によるブランクもあり、デビュー当初の
研ぎ澄まされた感覚を損なっている感じは否めなかった。
そんなもどかしさから、“破壊編”を通して、ようやく一歩踏み出せたように思う。
fra-foaの解散により、再び音楽活動をリセットさせた彼女の今後に注目したい。


進化前夜

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2005年08月16日

landmark / Salyu

青い音楽が好きだ。
赤い炎より、青い炎のが内に秘めた熱がある。
そして何より美しいし、そこに居るだけってことを許してくれるような気がするから。
音楽に意味とか理由とかはなくていいと思う。
その音とか、声とか、空間があればいいと思う。
ただその音がそこに浮かんでいるだけで、私にとっては最大の意味があって、生きてることを実感したり、生きることに疲れたりする。
音だけの世界へ、逃げたくなるから。
でも、生きることを選択している。
こっちの世界の絶望を知っているから、向こうの世界の希望がみえる。

salyuの声は、光をまとってゆっくり空間を漂っているのに、いつも追いつけない。

時には、声を潜めて泣いてみたり。
時には、大声で笑ってみたり。
時には、そっと優しく隣にいてくれたり。

たくさんの表情っを持っている。
青い海を越えて、宇宙の果てで鳴っている音楽。

いつかそんな世界へ還りたいなぁ。


チーボー

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2005年08月15日

シューア・ファイアー / Diane Schuur

コンコードレーベルよりグラミーヴォーカリストのダイアン・シューアが素晴しき名曲たちをラテンジャズカヴァー!
バックに従えたカリビアン・ジャズ・プロジェクトがいい仕事してますよ。
ギターで参加しているカストロネヴィスは元セルメンです。

疾走感溢れる1曲目はビリー・ホリデイなどもカヴァーした「恋人よ我に帰れ」。後半のサルサブレンドが最高に心地いい!
その他ジェイムス・テイラー、コール・ポーター、セルメン、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、デュラン・デュラン、イヴァン・リンスなどなどみんなが知ってる名曲たちをラテンフレイヴァーたっぷりに調理しました。

6曲目のスティーヴィーの「AS」はやっぱりサイコーです。テンション上がりますよ。

演奏力、歌唱力、選曲など全てにおいてハナマルです!!


サテンミュージック

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2005年08月12日

Sugar Ray / Sugar Ray

「夏に似合うロックのCDを探して来い!」

と、友人に言われ僕は最近出たこのアーティストのベストアルバムを差し出した。
カリフォルニア・オレンジカウンティ出身の5人組ミクスチャーバンド、シュガー・レイのベストアルバムを。
でも、今回はそのベストアルバムの紹介じゃありません。
2001年発表のセルフタイトルのアルバムの方です。
なぜって?
こっちの方が好きだから(笑)

で、なんでこっちのアルバムの方が好きかというと、シュガー・レイの他のアルバムよりもちょっとだけメロウだからですな。
僕はメロウなロックが好きなんで。(←なんじゃそりゃ)
他のアルバムが炎天下の海のシュガー・レイだとしたら、
このアルバムは夕方~夜の浜辺のシュガー・レイ。おしゃれです。

ポップ路線の曲は 「Answer The Phone」 、 「Sorry Now」 で、
メロウな曲は 「Under The Sun」 、 「Satellites」 「Waiting」 で堪能。(この3曲はヴォーカルのマークの声もかなり素敵)

シュガー・レイ印の陽気な夏ソングは 「When It's Over」 、 「Words To Me」 で、 
夜の浜で聞きたい音は 「Stay On - (featuring Nick Hexum)」 で聴ける。
なかなかに懐の広いアルバムでございやす。

ポップロック路線のサウンドにヒップ・ホップ、レゲエなどの要素を盛り込んだ陽気サウンド。
「夏といえば、シュガーレイ!」みたいな感じの風潮もシュガーレイ。
んでこのアルバムで見せるちょっと落ち着いた夏の匂いもまたシュガー・レイ。
セールス的には振るわなかったらしいアルバムだけど、
海の昼にも夜にも似合う良い感じの夏ロックアルバム。

海のお供にいかが?


うるお

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2005年08月11日

バラード / John Coltrane

コルトレーンのバラードは決して流麗ではないし、
コルトレーンより上手いバラード吹きだったら他にいくらでもいる。

しかし、コルトレーンが不器用に訥々と吹くバラードには、他のテナ
ー吹きが(例えばロリンズとかデクスター・ゴードンとか)が、ドラマ
チックに歌い上げる種類のバラード演奏にはない、静かな感動がある。

甘い原曲のメロディーを、一音一音噛みしめるように、慈しむように
、丁寧になぞるように吹くコルトレーンのテナーからは、「男女の愛の
ストーリー」の代わりに、もっと広いスケールでの「愛」。例えば家族
や隣人、もっと言えば彼が信じていた「自分の中の神」に対する感謝や
尊敬の念をも感じる。つまりコルトレーンのバラード、いや、彼の演奏
そのものが、「恋愛」よりもっと大事な「人間愛」に貫かれてるんだな
あと思う。

飲食店に例えれば、豪華でハイソなレストランや高級バーというよりも
、近所のちょっとした家庭料理の店や、一人でも安心して飲める小さな
バーの趣。そう、「ここにいると安心するんだなぁ」というあの感じが
、このアルバムを聴いた時の安心感、じんわり染みる優しさに近い。

だからこのアルバム、決して「名盤」じゃあないです。高いところにあ
る衝撃や、人生を変えてしまうかも知れない衝撃とは全く無縁です。そ
の代わり、何かちょっと疲れた時とか、ちょっと落ち込むことがあった
時、ちょっといいことがあった時など、日常の節目とも言えないような
些細なことがある度に聴いてください。そういう意味で「一生モノ」で
す。


高良俊礼

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2005年08月10日

JAPANESE GIRLS WEST

言うならば、「図鑑アルバム」
いろんな声に出会えます。

曲もバラエティーにとんでいて、ロックから、ポップス、、はたまたジャンルって何?と思わせる自由な歌までいろいろ。でもアルバムとしてのまとまりもあり、聴き終わった後には、たくさんの楽しい動物(植物でもいいけど)に出会えたという満足感でいっぱいになることでしょう。

「GIRLS」と言うタイトルに惑わされてはいけない!
可愛いだけが、綺麗なだけが、女じゃない!甘くみてるとヤケドするゼ!

と大絶賛なコメントなのは、決して私も参加しているアルバムだからではありません。
むしろ参加できて良かったと思うくらいに多彩なGIRLS揃いです。

女の子っておもしろい。


anoa

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2005年08月09日

青い影+4 / Procol Harum

中学時代はブラスバンド部に入っていて、夏休みには、公民館で小さいながら「サマーコンサート」をやっていました。

コンクール用の練習をすると音楽を嫌いになる子が出るから、ということで、コンクールには出ません、でも、演奏して楽しい曲をやりましょう、という顧問の先生の方針のもと、ポップスもいろいろ演奏しました。

確か、中学2年のサマーコンサートだったでしょうか。私がポップス好きということで、パンフレットでの曲目紹介を書くことになりました。その時の曲に、プロコル・ハルムの「青い影」。拙い知識と文章力で書いたパンフレット。

その少し後にサミー・ヘイガーも「青い影」をカバー。「私もやったよ!」なんて思ったりして。

月日は流れ、少しは聴く耳も出来、今、こうやって聴いていると、その頃には分からなかった音とか、プロコル・ハルムは「青い影」以外にこんな曲もやっていたんだなあ、とか、いろいろ分かってくるのですが、「青い影」では、今でもあの時のサマーコンサートの心持ちなのです。

(オリジナルリリース: 1967年)


Hiromi

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2005年08月08日

リスペクトレコード プレゼンツ キャンパス オモテ!ベスト

沖縄民謡ファンの注目度NO.1、地元沖縄のレーベル、キャンパスレコードのベストソング、ベストアーティストを全国に紹介するショーケース。ベテランから若手まで、これ以上の充実度はない、大推薦の沖縄民謡コンピレーション!!

オモテ・ウラ2枚同時リリース!地元に愛されている楽曲が、今全国に初めて紹介されます。

地元で愛されている楽曲、アーティストを紹介したい。そのような考えから、今までリリースされた沖縄音楽のコンピレーションとは全く違う視点で編集されたのが本作です。セレクトの基準は全国的なヒットではなく、あくまで沖縄県内での話題性にこだわりました。

沖縄民謡シーンの立役者、ビセカツ氏主宰のレーベル、キャンパスレコードの持つ豊富な音源から、「オモテ!ベスト」は民謡のフロントシーンで活躍中の若手からベテランを紹介しました。「ウラ!ベスト」はビセカツ氏が是非紹介したいアーチスト、楽曲を独自にセレクトした、もう一つのベスト・アルバムです。

オモテ、ウラ、合計33組のアーチスト、楽曲に触れる事によって、沖縄音楽の多様性を見て頂けると思います。また今年設立35周年を迎える、キャンパスレコードの歴史も俯瞰出来る内容です。沖縄発の名曲、珍曲、ヒット曲満載のアルバム、産地直送の沖縄音楽を是非お楽しみ下さい。

試聴、詳細はこちらからどうぞ。
http://www.respect-record.co.jp/discs/res98.html

リスペクトレコード プレゼンツ キャンパス ウラ!ベスト / Various Artists
2枚同時リリース!
アイランドミュージック・コレクションVol.1 / Various Artists
リスペクトレコードプレゼンツ盤、他にもたくさんオススメがあります。


リスペクト レコード

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2005年08月07日

getta / Lina

休日の天気の良い日に、パーっと窓を開けてそうじをするときなんかにぴったりな音楽!
と、なんだかお決まりの紹介文句っぽく始まった、久しぶりのレコメンド文ですが。
でも、こういう紹介がまさしくあてはまっちうんですわ、この一枚。

このアルバムに出会ったきっかけも、初めて聴いた瞬間のことも、全く覚えていません。ただ、気づいたら近くにいたんですよ。それも完全に心が開放されている、晴れた休日の昼間だけね。(逆に言っちゃえば、平日には聴きたくない音楽かも。個人的にね。)

なんで今まで紹介しなかったんだろうと思ったけど、近くにいて当たり前の人の大切さを忘れてしまうことがあるように、きっと私にとって、このアルバムはあって当たり前くらいの存在になっていたのかもしれませんね。
今日もいつもの休日のように聴いていてふと、この子(このアルバム)を紹介してないなんて!ということに気づいて、久々にレコメンドしているというわけです。

ウクレレを弾いたり、ラテンのにおいがあったり、でも全体的に日本人くささがイイ意味で存在しているヴォーカル。そしてどこまでも“のんき”です。だから、気分が開放されている時に聴きたくなるんでしょうね。
その“のんき”さも一味違っていて、オシャレ感がある。だから開放された気分がさらに後味の良い気分に満たされる。そんな一枚です。

「レッツ トーク トゥギャザー」の気の抜け方なんて、サイコー。わざとカタカナバージョンのタイトルにして、Linaがちょっぴり笑ってる歌声を入れちゃうあたりにも、なんだかセンスを感じます。

聴きながら掃除をして、最後のやさしいやさしい「木のうた」で、そのままお昼ねタイムへ・・・
おやすみなさい。


いなみ

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2005年08月06日

トーキング・ドラム / 山北 健一

電子楽器は一切使用せず、パーカッションのみをオーバーダビングすることに
よって作られた作品。ギターやピアノなども入っていないため主旋律のようなも
のはないが、逆にパーカッションの音程やリズムワークが浮き出ることにより、
その名の通りパーカッションで話しているような感覚かもしれない。

しかし、面白いのはこういった点だけでなく、これがソロワークとして作られて
いるにもかかわらず、トータルでのバランスが非常に良いところにある。

ソロワークともなれば、それまで他のバンドやユニットでは出来なかった個人
のエゴというものが噴出し、いささかマニアックな方面にも行きがちだし、
そういうアーティストも多い(もちろんそれは全然悪いことではない)が、
これはパーカッションのテクニックというより、むしろ部屋で聴いても十分に
気持ちよく、まるでDJのミックスCDを流しているような雰囲気さえ漂う。
制作方法~聴き応えまで十分に面白い一枚。(boomerang from realm mag)


realm mag

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2005年08月05日

High&Low / サンタラ

サンタラ。
ボーカル田村キョウコ、ギター砂田和俊の男女二人からなる、
アコースティックユニット。

ジャンルはフォーク&ブルース。

一番のお薦めはレビューシングルでもある『バニラ』です。
この曲は、FM各局でかなりの話題になっていたそうです。
僕も『バニラ』でサンタラを知りましたが、この曲は必聴です。
まずは『バニラ』を聴くのが一番だと思います。
かっこいいです。

今回紹介するのは、インディーズ時代のミニアルバム。
これもまたすごくいいんですよ。

アコースティックなサウンドが好きな人は、
きっと気に入るかと思います。
ギターサウンドにブルースハープ。そしてボーカル。

曲も申し分ないですが、
僕は歌詞もものすごく好きです。

ほとんどが日本語詩。
奇をてらった言葉ではなく、何でもない言葉なんですが、
それがものすごくセンスがあって、そして心に残ります。
ここに並べて書きたいくらい。

特にお薦めするのは、
2曲目の『サイモンの季節』。
それと最後の6曲目である『フラッグ』。

曲も歌詞も無茶苦茶いいです!

特に是非聴いて欲しいのは『フラッグ』。

一言でいえば『アルジャーノンに花束を』です。
意味わからないですよね?

説明します。

読んだ方ならわかっていただけるかもしれませんが、
名作『アルジャーノンに花束を』は、
僕に言わせれば最後のあの一行のためだけに全てがある、
と言ってしまいたいくらい最後の一行はすごいですよね。
あの一行を読んで泣けない奴とは友達になりたくない、
と思ったほどです。

『フラッグ』もそうです。
最後の一行で泣けます。かなり。

ここに最後の言葉を書きたいところですが、
最初からの言葉のつながりがあって、
そして曲があって音があってはじめて涙が出るんですよね。

今回、このレビューを書くにあたりまた聴きましたが、
やっぱり泣いてしまいました。

是非聴いてみてください。

mura

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2005年08月04日

橋<期間限定生産盤> / Sonny Rollins

ソニー・ロリンズの“雲隠れ”の話は有名ですよね。

彼は何度か、突然音楽シーンから姿をくらましています。

豪放かつユーモアに溢れるサックスを吹く、カラダのでっかい大男な彼のこと、性格も
「細かいことなんて気にせずに、ドバーッて吹きゃいいんだよ、ドバーッ!と。ガハハハ!!!」
な感じもしなくもないのですが、
じつは全然違いまして、
ですが、彼の内面はとてもナイーヴかつセンシティヴだったようです。

「あーっ、ダメだ、ダメだ、もっと練習しなくちゃ!もっと鍛えなくては!」
と、常に自分の音楽、表現については真摯な探求を怠らず、
挙句の果ては、何度か音楽シーンから忽然と雲隠れまでして自己鍛錬をしていたのです。
雲隠れしている間、彼は何をしていたのかというと、もちろん練習。
「橋」で練習していたそうです。

ある音楽評論家が、イーストリバーのウイリアムズバーグ橋の上でサックスを吹く大男の姿を目撃し、「あ、あれはもしやソニー・ロリンズでは!?」と報じた逸話は
あまりに有名、かつドラマティックです。

日本の武術家ならば、山篭りとなるのでしょうが、
ニューヨークのジャズマンは橋で修行。

うーん、なんだか光景が浮かんできます。
絵になりますね。カッコいいです。

さて、このアルバムは「橋」というタイトルが象徴している通り、
「橋」で修行した成果をぶつけたロリンズの復帰作です。

1959年の夏以降、シーンから遠のいていた彼。
録音日が、1962年1月2月なので、じつに2年以上も雲隠れをしていたのですね。

さてさて、その修行の成果は…?
というと、それはリスナーの皆さんの各々の耳にゆだねたいと思います。

私個人の感想を申しますと、たしかに彼は変わった。
しかし、それはたとえば、名盤『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』や『ムーヴィング・アウト』的な朗々さや閃き、そして鋭さとは違った種類のもの。
これらの要素を期待してしまうと、ちょっと肩すかしに合うかもしれない。

穿った見方をすると、彼は考えて吹くようになっている。
もちろん、50年代半ばの彼だって考えて吹いているんだろうが、考えよりも先に、直感に全身が反応するレスポンスの鋭さと斬れ味があったと思う。

年齢のせい、というわけではないだろうが(雲隠れした時点でも、彼はまだ29歳なのだから!)、やはり、肉体&本能一発的な表現よりも、もう少し思索的な面が出てきている気が音から感じるのは筆者だけか?

しかし、これは良い意味での成熟と受け取りたいし、だからこそ思索的なギター、ジム・ホールとのコンビネーションが生きてきているのだと思う。

そうそう、このアルバムのもう一人の主役は、ギターのジム・ホールなのです。
是非、彼の渋いプレイにもご注目あれ。


高野 雲

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2005年08月03日

ラスト / レイ ハラカミ

ハラカミさんとの出会いは遅い方ですかね、先に紹介した
くるりの「ばらの花」リミックス盤です。
名前を聞いただけでは「男性?女性??」音を聴いて
オリジナルとかなり違うバージョン(とくにテンポとか)になっててびっくり。
元を活かしながら、ハラカミ色を打ち出してるーって思って。
その後、生ハラカミさんに会ったのは 矢野顕子さんコンサートゲスト。
スタスタスタ。。。っとスタンバイして「ども、ハラカミでーす」
音楽とご本人との話し方とがつながらない印象(笑)だったんですが。
(そのコンサートでの やのさんとのコラボはすばらしかったですねー!)

そんなハラカミさんのアルバム。
アンビエント。。。というか音響系というか、このタイプの音楽、
積極的に聴いてはこなかったんですが、すんなり聴ける。
うるさくないし、なめらかなテクスチャーです。
何かしながら聴いていても邪魔にならないが耳は向かってしまう。
心地よさがあります。
わたしのお気に入りはM-02 と08。
joy は長い演奏時間でありながらそれを感じさせない疾走感。
last night も全体に流れるリズムトラックが生き生きしていて好き。
いいアルバムです。ジャケットの写真は。。。。京都ですか?のんびりしてます。


ちはる

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2005年08月02日

ホントのきもち / 矢野顕子

テクノ、エレクトロニカファンにとっては、レイ・ハラカミが携わったことで
話題になっている今作。実際、彼がプロデュースした楽曲は、これぞというべき
レイ・ハラカミ節のサウンドに矢野顕子がコラボレートに入ったという
リスペクトの念が感じられて驚く。

驚いたといえば、くるりの岸田繁とのコラボレーションも同様で、近作の
スタンダードな作風から一転したポストロック然とした乾いた質感のプロダ
クションは、おそらく岸田の意図を100%汲んだものだろう。ある意味で
トップの位置にいる、評価と地位を持った人が、ここまで積極的に
シーンの前線とのコミュニケーションを図るとは思わなかった。

前述の二人について、彼女はインタビューで「ジャンル云々ではなく、
音楽的な才能のある人達だ」というような趣旨の発言をしている。
彼らのミュージシャンとしての「エッジ」の部分が、矢野顕子の中にある
才気に灯をつけたということか。

それにしても、NYセッションでもハードな印象を残す今作の尖った感触は
一体どういうことだろう。やはり居をかまえているNYテロ事件、その足跡が
彼女に大きなインプレッションを投げかけたことは紛れもない事実なのだろう。
歌詞の部分でも断片的ではあるが充分示唆的な、直接的な言葉を用いて、
メッセージが投げかけられている。

一人のミュージシャンが何事かに触れ、それを自分の思いとして表現する、
という鮮度の高さと重さが伝わってくる。今作が彼女の本質だとは思わない
けれど、懐の中にしまってある「ナイフ」の一端であるのは確か。興味ある方
はピアノでの弾き語りのみによる何枚かの作品、特に「HOME GIRL JOURNEY」
を聴くことをお薦めします。

(ura from realm mag)


realm mag

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2005年08月01日

彼女はカリオカ / Joao Gilberto

「元祖」が繰り出す音楽ってすごいなあ、、、と、思います。
パンクにしろ、ジャズにしろ、ヒップホップにしろ、
創った本人たちにその気があるのか知りませんが、
どこをどう聴かせたい、という筋がものすごく通っている気がして、
聴いていて、圧倒的な説得力を感じずにはいられない事しばしばです。

ボサノヴァを、初めてギターで表現したとされる、この
ジョアン=ジルベルトもまた、そのひとり。
彼と言えば、とかく「イパネマの娘」をイメージして終わってしまう
ことがよくあり、とても残念です。
その「イパネマの娘」から7年後。
つまり、当時あれだけ流行ったボサノヴァもすっかり人気をおとし、
くわえて、ジョアン自身も離婚や指の不調により、人生の我慢時を迎えています。
このアルバムは、そんな中、ややふらふらになりながらメキシコに流れ、
周りから「哀れ」といわれるような生活の中、生み出されたのもの。
不遇のあまり、開き直ったんでしょうか、
このアルバムから、彼の生活の哀れさはみじんも感じません。
それどころか、生涯屈指の名盤を創ってしまいます。
一番の聴き所は、やはり彼の声とギターでしょう。
呟きにも思える彼の繊細な声に、ばっちりしなやかに沿う、
ギターのコード、リズムワーク。そしてそれを全面に押し出すアレンジ。
疲れた時は、ぼんやり聴け、気張れる時は、音の隅々まで聴いて鳥肌もの、、、
あらゆる状況に対応出来る逸盤でしょう。
日本ボサノヴァ評論界の重鎮、板橋純氏のライナーノーツも素敵です。
メロディの流麗さとか、演奏技術の複雑さだとか、
そういうものを超えた、「強さ」を、このアルバムからは感じます。
音楽が、欲しがっているもの、呼んでいるもの、
すべてこの元祖はこのアルバムで教えてくれています。


GALLON 南

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